活動報告
側溝清掃について

議会報告

  • 地下鉄沿線まちづくり  南北線沿線のさらなる活用について

    沿線まちづくりの基本方針について伺って参ります。この基本方針では南北線・東西線を十字の都市軸が織りなす、杜の都の多彩なライフスタイルとし、地下鉄がつなぐ「せんだい彩杜」と称しており、大変素晴らしい理念だと思います。
    杜の都仙台は地域ごとに様々な魅力が作られているのだと、改めて感じるところであります。それぞれの駅を見ていきますと、東西線は開通して7年と新しいものであり、開通前から駅周辺にふさわしいまちづくりの検討や様々な取り組みが進められ、それぞれの駅に魅力を創出していると感じているところです。
    しかしながら、南北線では東西線に比べそれぞれの駅において、個性や魅力を活かしきれているのか疑問を感じるものであります。
    例えば、泉区の黒松駅、青葉区の旭ヶ丘駅、台原駅に近接する台原森林公園という自然豊かな環境もあるなか、この魅力ある資源が十分に活用されているのか、また、太白区の富沢駅周辺では、土地区画整理事業により基盤整理が行われ、ショッピングセンターに訪れる方々で賑わいを見せている一方で、駅直近では未利用地が存在するなど、課題が見受けられると感じております。
    沿線まちづくりの基本方針で示されているように、持続可能な都市として将来に引き継いでいくためには、地域都市軸である地下鉄沿線の活力と個性、魅力の維持・向上が必要不可欠であり、南北線沿線まちづくりプラン策定にあたっては、それぞれの地域の個性や、魅力を的確に捉え、将来どのようなまちを目指していくのかなど、地域の皆さまの声を聴き、それら意見を参考にすることにより市民、事業者そして行政との連携を図る取り組みにつながるものと考えますが、当局のご所見をお伺い致します。

    私は、そこの地下鉄の駅を利用する方が、そこの住民の方だけではこの素晴らしい地下鉄がつなぐ「せんだい彩杜」とはなりにくいのではないかと危惧します。
    確かに仙台市中心部や、長町・泉中央などは様々な発展もあり、多くの住民以外の方々も利用されていると思います。しかし地下鉄の駅それぞれで考えた時には先程申し上げた通りです。このような問題を解決させるためには、行政が主体となって、しっかりと地域主体のまちづくりや民間開発が進められるようにしなくてはなりません。
    現在本市には全国にも認められている「仙台七夕まつり」や「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」、「仙台光のページェント」などがございます。
    現在はコロナ禍でもありますが、コロナ禍以前は全国から多くの方がこの仙台を訪れて頂いておりました。さらにこの定禅寺ストリートジャズフェスティバルに出場を希望する方々も増えており、現在では申し込み数が多くて出場できないバンドもあると伺っております。
    私は全国に認められている本市のイベントをもっと有効に行う事で本市の地下鉄がつなぐ「せんだい彩杜」となっていくのではないかと考えます。このようなイベントは市内中心部でのみの開催となっておりますが、例えば地下鉄南北線・東西線の様々なエリアでも同日に開催することで先程述べた、台原森林公園や、富沢駅近辺などでも開催することにより住民以外の方々が地下鉄を利用して頂く事にも繋がるのではないかと考えます。
    令和3年度太白区役所では当時の天野区長が太白区パン巡りを開催されました。太白区内でも大きなイベントとなり地域にとっても大変素晴らしいものだと伺っております。
    この太白区パン巡りでは、その地域に行かないと買えないパンが多くあり、多くのパン好きの方がイベントを楽しんだそうです。このようなその地域でないと買えない・食べられないようなものを地域の皆様に協力頂き、この地域で行うイベントにて販売して頂く事で、その地域に行く為に地下鉄に乗り、様々な駅で行われているイベントを今までより、より楽しんでいけるのではないでしょうか。
    また、本市の財源の問題で地域の発展させるためには地域の協力が必要だとなっておりますが、はじめに地域の方々のご努力ありきではなく、本市としても地域の皆様がそれなら是非やってみようと思って頂けるよう、太白区パン巡りのような仕掛けをしっかりと作り上げていく事が必要だと私は考えます。
    「仙台七夕まつり」や「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」、「仙台光のページェント」は様々な地域性なども踏まえたイベントですし、単純に規模を増やすという事は難しいと考えます。しかし、このようなきっかけを作っていく事が、よりその地域の特色を活かした地域の魅力創出につながり、住民の方以外にも地下鉄を利用して頂ける事にもなり、結果的に地下鉄の経営状況の改善や沿線まちづくりプランの理念に繋がっていくと考えます。
    以上のようなことも踏まえ、地域活性化のため年間を通した人を多く呼び込めるようなイベントへの支援策や仕掛けづくりが必要だと考えますが当局のご所見をお伺います。

     

  • 仙台市からの回答

    市長:
    地下鉄沿線などでのイベント支援や仕掛けづくりについて、お答えを申し上げます。
    地下鉄沿線のまちづくりおいては、各地区を多彩な人々の活動の舞台として捉え、それぞれの個性や強みを活かしながら新たな魅力や賑わいを生み出していくという視点が大変重要なものと考えております。
    地下鉄駅周辺などで四季折々のイベントが開催されますことは市内での周遊が促進され地域の賑わい創出や活性化にもつながるものでございまして、本市ではこれまでも市中心部の大規模なお祭り、イベントだけでなく商店街や町内会で行われるイベントの支援なども行ってきたところでございます。
    今後ともこうした支援策を講じて参りますとともに、イベントの主催者や地域の関係するみなさまとも連携をし、またご紹介いただいた事例のように私どももアイデアを出していきながら地下鉄沿線の多彩な魅力づくりと活性化に取り組んで参ります。 

     

    文化観光局長:
    地下鉄南北線沿線のまちづくりについてでございます。
    成熟した市街地が形成されている南北線沿線におきましては既成市街地の機能強化や地域の資源を活かした賑わい創出を図ることにより、それぞれの地域の質を高め、新たな魅力や価値を連鎖的につくり出していくことが重要と考えております。
    現在、今年度末のプラン策定を目指し、沿線の関係団体などの皆様と意見交換を重ねているところであり策定後におきましては地域の皆様との連携をより強め、将来のまちの姿などを共有しながら個性と魅力あるまちづくりに向け取り組んで参ります。