議会報告
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日本の祝日を正しい知識で学ぶことの重要性について
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現在国民の休日は多くございますが、中学生の皆様には正しい知識で認識をして頂きたいと考えております。
その中で、2月11日の建国記念日がございますが、これは日本書紀で初代天皇陛下の神武天皇が橿原の宮に即位された日を太陽暦に換算し建国の日と定めました。明治6年に紀元節として祝日となりましたが、戦後は一旦廃止されました。
その後多くの国民の声により、昭和41年にあらためて国民の祝日に加えられました。また、この日は明治22年に大日本帝国憲法が発布された日でもあります。このような国民の記念日となっている神武天皇という言葉が教科書に出てこないのは正しい知識として学んで頂けていないのではないかと私は危惧するとともに、大事な事であると私は考えます。
そもそも世界の国々では、その国の伝統や文化、歴史に由来した日を祝日として定めています。日本の祝日も古来の伝統や歴史を伝える大切な日。昭和23年に定められた「国民の祝日に関する法律」にも「美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを国民の祝日と名付けるとあります。
このような事を考えますと、先程の建国記念日の事がしっかりと記載されている教科書で学んで頂くことが教育となっていくのではないかと考えます。
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仙台市からの回答
- 市長:
国民の祝日を学ぶことについてでございます。
子どもたちが様々な機会を通じて国民の祝日の由来、内容などについて学ぶことは、より良い社会や豊かな生活を築いていく上でとても大切なことであると考えております。
学校教育においては国民の祝日について関心を持たせるよう、子どもたちの成長に合わせた学びが提供されているものと認識しておりまして、その学びの基礎となる教科書については社会の関心も非常に高いものであることから、教育委員会が今後十分に議論を尽くすことが重要であると考えております。
議会報告
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教科書採択について
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教科書採択について伺います。今年は中学校の教科書採択の年であります。私は令和2年第2回定例会で教科書採択に関して「公正性と透明性」が理解できる教科書採択について求めました。
今年はどのようにして教科書採択を行うのか伺います。
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仙台市からの回答
- 教育長:
今年度の中学校教科書の採択についてでございます。
今月開催しました教育委員会におきまして、宮城県から示された基本方針等を踏まえ、本市の採択方針を決定しており、今後専門的な調査を行う調査研究委員会や、有識者や保護者、校長等による教科書協議会の意見等も参考にしながら採択を行ってまいります。
現在、市民の皆様に向けて、市民図書館や市役所、ギャラリーホールなど市内八カ所で教科書の展示も行なっているところでございます。
教科書は児童生徒が学ぶ主たる教材であり、国の通知にある通り開かれた教科書採択と、その公正確保の徹底に努めることとしております。
教科書は主たる教材として、こうした学びの土台となるものであり、どのような教科書で学ぶことが適切であるのか、教育委員会の採択方針における観点に沿って、教育委員による充分な議論により、本市の児童生徒が使用するにふさわしい教科書を決定してまいりたいと存じます。
議会報告
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ファインバブル水について
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ファインバブル水について伺います。経済産業省の発表によると、ファインバブル水を使う事で、様々なSDGsに貢献することが示されました。
経済産業省 九州経済産業局「ファインバブル活用事例」では、例えば、西日本高速道路株式会社は「世界一きれいなトイレを目指す」ため、トイレ洗浄にファインバブル水を使っております。これは水道水を使用した場合と比較し、清掃時間が40%低減。作業効率が上がります。
また、水道水より使用水量が99%削減することにより、水利用効率の改善、排出される汚水の削減。さらに、ファインバブル水は汚れを浮かせて洗浄効果を高める作用があるため、水道水と比較して、洗剤の使用料が66%削減出来るとの事です。
また、水路、配管設備に汚れが付きにくくなるため、大がかりな清掃の回数が減り、人員低減にも繋がります。さらには、ファインバブル水は嫌な臭いの発生抑制効果や、高洗浄効果があるそうです。
これはファインバブル水で手を洗って頂くと、微細な汚れが落ちやすくなり、臭いの原因となる菌も流し落とすそうです。もちろん通常の水をファインバブル水に変えるだけですので、普通に飲むことが出来る装置もありますし、本市のいい水を使えばより効果があるのではないかとも感じました。
このように様々なSDGsに貢献できるだけではなく、このファインバブル水設置にも既存受水槽水道管引込口径に合わせて設置出来るため、費用も安価に出来ると伺いました。
このような日本初の新たな技術を、例えば本市の庁舎などに導入していくことは、維持管理コストなどを考えたときにも、今後のSDGsに貢献していくためにも有効であると考えますが、当局のご所見を伺います。
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仙台市からの回答
- 財政局長:
庁舎の維持管理にかかるファインバブル水の導入についてお答えを申し上げます。
ファインバブルと呼ばれる微細な気泡を含む水につきましては、通常の水とは異なる性質に着目し、環境や食品、製造など幅広い分野で技術開発が進められているものと象徴してございます。
ファインバブルの汚れを落とす効果に着目し、施設の清掃作業に活用した事例につきましては承知してございますが、ファインバブルの性質や効果が科学的にまだ明らかになっていないものがあるなど、導入には課題もあるというふうに認識をしてございます。
今後の技術開発や他都市の動向などを注視しながら、新しい技術を用いた庁舎の維持管理について研究をしてまいります。
議会報告
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避難所について
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避難所について伺います。先日化学物質過敏症の方とお話をさせて頂きました。その話の中で、化学物質過敏症の私たちは避難所に行けないとの話でした。
今までも多くの議員の方から化学物質過敏症の事について質問して頂き、周知などをして頂いていることには感謝するとのお話もございました。単純に化学物質過敏症の方は、臭いなども含めて反応をしてしまうため、大人数の方が集まる場所には行けないのかと思いましたが、どうやらそれだけではないようでした。
避難所に行っても臭いの問題はありますが、備蓄品である食料が食べられないものばかりで、行っても意味がないとのお話でした。正直その話を伺った時には、では化学物質過敏症の方用の非常食を備蓄しないといけないことかと感じ、これは大変なことであると感じました。
そもそも化学物質過敏症というものがどんなものであるかというと、化学物質過敏症は非接触性であり、いわゆる環境病であります。また、個人差が大きく、原因物質、症状、過敏度、重症度など、すべての人が違うため、医学的にも解明されない大きな理由となっております。
今まで、内山 巌雄京都大学名誉教授・東 賢一近畿大学准教授らが2012年1月に、インターネット調査会社に登録されている20歳以上の約98万人を対象に調査し、日本の「香害」で困っている人は1000万人程度と推定。「潜在患者」を含む化学物質過敏症の疑いが濃い人は 550万人と推定。
また、新潟県立看護大学の永吉 雅人准教授は2005年、2010年、2017年の3回、新潟県上越市内の小・中学生を対象にアンケートを実施。小・中学校72校中62校11,271人の保護者に配布・回収。有効回答数は7,224人。頭痛・筋肉痛、疲労感など診断基準とほぼ同じ内容。12.1%の小中学生から化学物質過敏症の兆候。年齢と共に増加傾向が見られた。との調査もございます。
ここでコロナ禍の状況を思い出してみると、避難所に行くことが怖い等の話があり、非難する際に、濃厚接触者や陽性の方は、皆様と別の場所で避難して頂くことになりました。
化学物質過敏症の方は予備軍も含めると日本人の人口の約1割程度だとの調査がある中、私はこの約1割の皆様が避難をしなくてはいけないときに、しっかりと避難所に来て頂くことが、市民の安全・安心につながるものだと考えます。コロナ禍の時のように、化学物質過敏症の方が避難した時には別の場所で避難して頂くことでこの問題を解決できないのかと感じました。
例えば、非難して頂く別室を教室に設定し、その教室をそのような皆様に避難して頂く場所として準備をしておく事も必要ではないかとも考えます。まだまだ研究の余地はあるかとも思いますが、このような市民の約1割の皆様の事も考えていくべきだと考えます。
このような問題を政令市である本市は率先して対応出来るようにしていくことが、市長が常に述べられている「誰も取り残さない仙台」になってくるのだと考えます。
先ほども述べた通り、化学物質過敏症は現在は医学的にも解明されていないものでもございますので、まずは、その当事者である方ともしっかりと意見交換を行い、どのような対応が出来るのかを調査・研究していくことが必要だと感じますが、当局のご所見を伺います。
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仙台市からの回答
- 危機管理局長:
化学物質過敏症の方の避難所における対応についてお答えをいたします。
化学物質過敏症は、微量の化学物質に反応して症状を引き起こすということで、本市におきましても、病気への理解を広めるための趣旨啓発のほか、学校においては可能な限り香りの強いものは置かないなどの基本的な対応も実施しているところでございます。
避難所におきましても化学物質過敏症の方が躊躇なく避難できる環境の整備が必要と認識してございますが、その病態や発症の仕組みについて未だ明らかになっていないことも多く、現時点で具体の対策等を定めることが難しい状況にございます。
私どもとしては、化学物質過敏症の方が安心して避難できるようにするため、どのような対策が有効であるかということにつきまして、国や関係機関の動向を注視いたしますとともに当事者団体の皆様のご意見もお伺わさせていただきながら、関係部局と連携の上、さらに調査研究を進めてまいりたいと存じます。
議会報告
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今泉工場の建て替え事業について
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今泉工場の建て替え事業について伺います。
今泉工場は今まで10年程度延命しておりましたが、建築物の老朽化程度や、他都市における焼却施設の更新状況を考慮し、再整備は令和13年度の稼働開始を目標とした基本構想が令和6年3月に策定されました。現在は基本計画の策定を進めているところと聞いております。この内容はこれから建替検討委員会などでの議論があり決定していくとなっております。
現在はSDGsの取り組みも多く取り組まれていくようになりました。例えば相模原市では、一般ごみとして廃棄された電子機器などを焼却した砂の中から、令和3年度は1年間に金と銀をそれぞれ約15キロを取り出すことに成功したと発表がありました。
金銀合計約31キロは時価1億円相当。相模原市には3,700万円相当の収入が入り、工場維持管理に当てるとされております。
相模原市の南清掃工場では、一般ごみを高温の砂で焼却している。多くは灰やガスになるが、電卓やステレオなどの電子機器の貴金属は、炉の底部にたまり、そのたまった砂を分析、精錬して金と銀を回収したそうです。
さらに令和4年度は金を約6キロ、銀を約10キロ回収し、総額で約1,600万円の収入との事ですし、令和5年度は金が約7キロ、銀が約12キロ、さらには銅や希少金属であるレアメタルのパラジウムも回収出来、総額約2,760万円の収入になるとの事です。
これは神戸市にある企業の特許ではございますが、このような素晴らしい技術がある中、SDGsにも寄与し、さらには本市の財源にもなってくるものです。特許の問題等もあるかとは思いますが、今後の人口減少などにより、財源の確保が難しくなってくるだけではなく、大切な資源を再利用出来るものでもございます。
また、沼津市では、令和2年6月から、燃やすごみを焼却し生じる焼却灰の中から落じん灰を回収し、そこに含まれる金属の抽出を行い、リサイクルをするもので、落じん灰には金属含有率が高い事が確認されたため、売却し、金属のリサイクルを推進すると共に、処分費用の削減に繋げますとの事で、落じん灰を収集するための施設改修を行ったとの事です。
これらの事を行った結果、焼却灰の一部から抽出された金属のリサイクル化と焼却灰処分費用の削減に繋がったとの事です。
相模原市と沼津市を例に挙げさせて頂きましたが、今後のSDGsの事も考え、今泉工場でも建て替えのこのタイミングだからこそ導入出来るのではないかとも感じますし、導入をすることで、焼却灰処分の費用の削減や、今後の財政確保にも大きな影響を与えるものであると私は考えます。是非本市の今泉工場再整備ではこのような事もしっかりと検討し、導入をすべきと考えますが、当局のご所見を伺います。
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仙台市からの回答
- 環境局長:
私からは建て替え後の今泉工場の焼却灰等からの金属の回収についてのご質問にお答えいたします。
焼却処理施設におきましては熱を回収し、発電や熱供給に活用することに加え、焼却灰等から金属回収を行うことは、脱炭素資源循環の観点はもとより、財源の確保の点でも重要であると認識しております。
今後焼却灰等を資源として活用することについて、先進都市の事例や最新技術の動向を踏まえ、具体の手法などを検討してまいりたいと存じます。
議会報告
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南仙台駅西口改札設置に向けた取り組みについて
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南仙台駅西口改札設置に向けた取り組みについて伺って参ります。令和5年度に行って頂いた、南仙台駅利便性向上策検討調査の結果が先日4月30日に行われた中田地区まちづくり勉強会で報告がございました。
その内容は仙台市としても南仙台駅の利便性の向上は必要と感じて頂き、様々な調査であり大変評価をするところでもございます。
今後JR東日本との協議を行っていくとの事ですが、中田地区まちづくり勉強会での報告では、30名程の会員しかおりませんので、中田地区にお住まいの皆様へ広く知って頂くことにはなりませんし、地域の皆様の声を聞くとしても非常に少ないので、南仙台駅西口を利用される西中田・柳生地区の皆様に地域説明会を開催して欲しいとお願いをし、5月24日に地域説明会を開催したのを皮切りに、6月29日までの間に全9町内会で地域説明会を開催して頂くことは評価を致します。
まだ地域説明会すべてが終了したわけではございませんし、町内会での地域説明会にてまだまだ多くのご意見もあろうかと感じますが、西中田・柳生の皆様が30年以上も前から望んでいる事ですのでしっかりと前に進むようにお願い致しますが、当局としては地域の皆様の声を聞いてどのように感じ、JR東日本との協議に臨んでいこうかと感じているのかご所見をお伺い致します。
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仙台市からの回答
- 副市長:
R南仙台駅西口改札設置に関するご質問にお答えいたします。
南仙台駅西口からの利便性向上に向けましては、昨年度に実施いたしました調査により、自由通路を活用するなど実現可能と考えられる四つの案を取りまとめ、現在地域説明会を実施しているところでございます。
地域の皆様方からは西口に改札ができることにより、便利になる、あるいは早期実現を期待するなどのご意見をいただき、多くの方々が改善を望まれていると受け止めております。
JR東日本に対しましては、駅の利用者である地域の声をお伝えするとともに、実現に向けまして具体的な協議を行ってまいりたいと考えてございます。
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今後協議をして頂いた後のスケジュールについて
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現在本市ではJR福田町駅が移転建て替えとなる事業が進んでおりますが、完成は10年から15年先と伺っております。
仮に、南仙台駅西口改札設置に向かったとして、1年目はJR東日本で調査をして頂き、2年目は設計をして頂き、3年目から着工していき、完成までは最短でも5年ほどかかるとの事です。単純にJR福田町駅が完成してから着手して頂けるとすると、南仙台駅西口改札が完成するのは約20年後ということになります。
地域の皆様が今まで30年以上も前から望んでいたことですので、さらに約20年もお待たせするのはあまりにも時間が掛かりすぎてしまうのではないかと感じます。
先日の地域説明会でもこのような今後のスケジュール間の質問もあり、私たちが生きているうちに完成するのだろうかとの声も出ました。以前から南仙台駅の件については何度も質問させて頂いておりますが、高架化を望む声が多いのは、鉄道を挟んで踏切があるため西と東の交通の便が非常に悪く、また、緊急車両が通れなくなってしまうことなどがあり高架化を地域の皆様は望んでいるところです。
そのような事を含め、仮に高架化ではなく橋上化とした場合には、道路の問題の改善にはならないので、併せて都市計画道路である中田南線を同時に行って頂くように求めました。地域説明会でもこのような内容もでてはおりましたが、今回はあくまで南仙台駅利便性向上のための西口改札を簡易的にでもつけられないかとの内容でございます。
もちろん、JR東日本との協議の内容にもよるところではございますが、南仙台駅西口改札設置は私たちが生きているうちに出来そうもないなと言われることのないように、一日でも早く完成して頂きますよう求めますが、当局のご所見を伺います。
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仙台市からの回答
- 副市長:
今後のスケジュールにつきましてはJR東日本との協議をこれから行っていく段階でありますが、本市といたしましては速やかに協議を開始し、南仙台駅の利便性向上が早く図られるよう引き続き取り組んでまいりたいというふうに存じます。
議会報告
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仙台始まりの地としての懸造の復元に向けて
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やはり、観光という観点で、市長も述べられている、青葉山エリアは仙台始まりの地として、以前求めさせて頂いた伊達家の懸造が復元されると、追廻地区からはっきりと見えるため、政宗公の騎馬像と合わせ青葉山公園本丸広場に登って頂くきっかけにもなり、観光により良い影響を与えるのではないかと改めて認識をしたところです。
私は令和4年第3回定例会にて懸造の事を伺った時の教育長の答弁では、復元するためには見取り図等もなく難しいと言われましたが、市長はその後、先日お亡くなりになられた仙台城跡にある、宮城県護国神社の田中おとひこ宮司から懸造の見取り図を見せて頂きました。
市長は見取り図を見せて頂きどのように感じたのでしょうか。私も市長と一緒に見取り図を見させて頂きましたが、大変感激致しました。大手門の復元と合わせてこのような素晴らしい文化財を復元していくことは、本市の観光としても必要であると改めて感じました。
復元となると現在文科省のルールにおいては、現存していないものであるなど、様々な問題があり出来ないことは理解をしておりますが、同じく文科省が定める復元することが難しい文化財において復元的整備というものもございます。
そのようなことも踏まえてどのようにすれば復元することが出来るのかを検討して頂きたいと考えております。
文科省の復元や復元的整備においては、どちらもまずは調査を行う事が必要でありますが、本市において調査は行ったのでしょうか、行っていないのであれば、まずは調査をすることを求めますが、教育局にご所見を伺います。
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仙台市からの回答
- 教育長:
懸造作りの調査についてのご質問にお答えをいたします。
懸造作りにつきましては、史跡仙台城跡整備基本計画の策定過程におきまして、文化庁の復元および復元的整備の基準に照らした結果、資料が揃わないことに加え、本丸東側の崖の崩落により、遺跡の直上に再現するとの要件を満たせないことから、復元等を前提とした発掘等の調査は予定をせず、遺構としての表示を目指すこととしているところでございます。
将来的に復元等に係る基準の変更が生じた場合には、改めてその基準に照らし懸造作りを含めた歴史的建造物の再現の可否を検討していくものというふうに考えております。
今後も国の動向を注視してまいりたいと存じます。
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政宗公騎馬像の修復より感じた今後の対応策について
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令和4年3月16日の地震により破損が確認され、今年の3月31日に政宗公の騎馬像が修復を終えお戻りになられたことは大変嬉しく感じました。
修復費としては約5000万円かかり、そのうち輸送費が約300万円かかったと伺っておりますが、私も当時、仙台市内で修復することが出来ないのかと確認をさせて頂きましたが、当時は仙台市内にて修復できる方がいらっしゃらないとの事でありました。
仙台市内で修復出来るようになれば、今回掛かった輸送費の300万円が節約出来るだけではなく、地元の方に修復してもらえるようになると、修復してくださった方や、そのお子さんにも誇りに思ってもらえるようにもなるとも感じます。
そのような事も考えますと、是非この仙台市内で修復が出来るようにはならないのかと考えます。そこで地元の企業とこの話をさせて頂いたところ、そのような仕事があるのであれば技術を習得することも可能だとの話も頂きました。
大変ありがたいお話でございましたが、なにをどうすればいいのかも分からないところがございます。例えば、現在仙台市地域防災計画には災害時における応援協力に関する協定があり、ガスや上下水道、インフラ関係が主ではございますが、9月1日時点での協定の数は243となっております。
こんなにも多くの災害時における応援協力に関する協定があるなか、政宗公の騎馬像等の彫刻やモニュメント等の修復を依頼できる協定がないのが現状であります。今後必ず発災すると言われている宮城県沖地震や、様々な災害で破損した場合に備えこのような修復が地元仙台で出来るようにしていくためにも、地域の皆様のお力をお借りしていく事が必要ではないかと感じます。
本市には政宗公の騎馬像に限らず、ほかの公園にもモニュメント等はございます。今後このようなものが修繕等必要になった時には地元企業に優先的に発注していくべきだと考えますが、現在本市でこのような修繕が出来る企業がない事と、技術を学ぼうとしてくれる民間企業もある事を踏まえ、新たな解決策を検討していくべきではないかと私は考えます。
まずはそのような事を行うためにも彫刻等の現況調査を行うべきだと考えますが、当局のご所見をお伺い致します。
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仙台市からの回答
- 建設局長:
公園の彫刻などの現況調査に関するご質問にお答えいたします。
本市の公園には現在、彫像や記念碑などが約250基ございます。
令和4年3月の地震による騎馬像の被害を受け、改めて公園の彫像などの目視点検を行ったところであり、現在、彫像などの管理台帳の作成を進めているところでございます。
今後、専門業者による詳細点検を実施し、その結果を踏まえ、維持管理の方策について検討してまいりたいと考えております。私からは以上でございます。
議会報告
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青葉山公園本丸広場に行くまでの問題、維持管理
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緑化フェアでも多くの方に青葉山公園本丸広場に行って頂いておりますが、現在本市の所有している青葉山公園本丸広場に入るためには宮城県護国神社の入口を通らないと入れない状況になっております。
駐車場に関しても青葉山公園に行くのに宮城県護国神社の駐車場を利用する方もいらっしゃいます。現在宮城県護国神社では、もともとのるーぷるバスおり場からは鳥居をくぐり階段を上って宮城県護国神社に入りますが、青葉山公園に行く人も同じ場所から入る中、階段の老朽化が進んでいるところでもございますし、駐車場内の道路もかなり老朽化をしております。
現在その老朽化を直すために宮城県護国神社では様々対応をしているところではございますが、修復費用がかなり掛かってしまうため対応しきれていないところもあり、結果として修復しきれずに、破損したままとなっている場所もございました。
もちろん民間の場所であるため、本来はその所有者が直して頂く事になっているのは重々承知しているところではございますが、先程も申した通り、本市の所有する青葉山公園本丸広場にいくためには、この場所からしかいけない場所である以上、本市としても市民や観光客の安全・安心の確保の観点からも考えていかなくてはならない問題だと認識します。
また、本市ではナイトコンテンツとしての青葉山公園の活用などもしているところでもございますので、先程述べさせて頂いた新たな解決策のように、公園の出入口として何らかの形で位置づけをしていく必要があるのではないかと感じ、宮城県護国神社と一緒に入口付近の老朽化対策などを行っていく事が必要ではないかと考えます。私は宮城県護国神社と青葉山公園の境界は分かっておりますが、観光客は分からないと思います。観光客が青葉山公園や宮城県護国神社に訪れた時に破損している場所があることで、転んでけがをしたりする可能性や、観光地としての景観にも関わり、本市の観光地に対する悪いイメージを持たれてしまうのではないかと危惧します。
このような悪いイメージを持たれないようにすることが、市長が述べられている、仙台始まりの地として魅力あるものになってくるものだと考えますし、最近は政宗ビューとして観光地として力を入れて頂いている場所でもございますので、しっかりと協力していける体制を構築していくことが必要だと考えます。
例えば、表参道となっているメインの入り口は、るーぷるバスの停留所にもなっており、緑彩館からの登城ルートでもあります。このような事を踏まえ、本市の青葉山公園の入り口にもなっている場所を本市がお借りし、維持管理を行うなどの協力は出来ないのかと考えます。
このような対応が出来ることにより、仙台はじまりの地として、また、仙台の大きな観光地としてより良いものになるのではないかと考えますが、当局にご所見を伺います。
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仙台市からの回答
- 青葉区長:
青葉山公園の本丸広場入口についてお答えをいたします。
青葉山公園は、歴史、文化と豊かな自然環境を有する杜の都を代表する公園の一つであり、特に本丸広場は、仙台城跡のシンボルである政宗公騎馬像が置かれ、町並みを一望できる観光スポットとして重要な場所でございます。
こうしたことから、安全に園内を散策できるよう環境を整えることは大切なことと認識をしております。広場までの安全な通路の確保につきましては、宮城県護国神社所有地の取り扱いの課題がございますが、ご提案の借地による入口の確保など、護国神社と十分協議を行いながら検討を進めてまいりたいと存じます。
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仙台始まりの地としての懸造の復元に向けて
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令和4年3月16日の地震により破損が確認され、今年の3月31日に政宗公の騎馬像が修復を終えお戻りになられたことは大変嬉しく感じました。
修復費としては約5000万円かかり、そのうち輸送費が約300万円かかったと伺っておりますが、私も当時、仙台市内で修復することが出来ないのかと確認をさせて頂きましたが、当時は仙台市内にて修復できる方がいらっしゃらないとの事でありました。
仙台市内で修復出来るようになれば、今回掛かった輸送費の300万円が節約出来るだけではなく、地元の方に修復してもらえるようになると、修復してくださった方や、そのお子さんにも誇りに思ってもらえるようにもなるとも感じます。
そのような事も考えますと、是非この仙台市内で修復が出来るようにはならないのかと考えます。そこで地元の企業とこの話をさせて頂いたところ、そのような仕事があるのであれば技術を習得することも可能だとの話も頂きました。
大変ありがたいお話でございましたが、なにをどうすればいいのかも分からないところがございます。例えば、現在仙台市地域防災計画には災害時における応援協力に関する協定があり、ガスや上下水道、インフラ関係が主ではございますが、9月1日時点での協定の数は243となっております。
こんなにも多くの災害時における応援協力に関する協定があるなか、政宗公の騎馬像等の彫刻やモニュメント等の修復を依頼できる協定がないのが現状であります。今後必ず発災すると言われている宮城県沖地震や、様々な災害で破損した場合に備えこのような修復が地元仙台で出来るようにしていくためにも、地域の皆様のお力をお借りしていく事が必要ではないかと感じます。
本市には政宗公の騎馬像に限らず、ほかの公園にもモニュメント等はございます。今後このようなものが修繕等必要になった時には地元企業に優先的に発注していくべきだと考えますが、現在本市でこのような修繕が出来る企業がない事と、技術を学ぼうとしてくれる民間企業もある事を踏まえ、新たな解決策を検討していくべきではないかと私は考えます。
まずはそのような事を行うためにも彫刻等の現況調査を行うべきだと考えますが、当局のご所見をお伺い致します。
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仙台市からの回答
- 建設局長:
公園の彫刻などの現況調査に関するご質問にお答えいたします。
本市の公園には現在、彫像や記念碑などが約250基ございます。
令和4年3月の地震による騎馬像の被害を受け、改めて公園の彫像などの目視点検を行ったところであり、現在、彫像などの管理台帳の作成を進めているところでございます。
今後、専門業者による詳細点検を実施し、その結果を踏まえ、維持管理の方策について検討してまいりたいと考えております。私からは以上でございます。
議会報告
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仙台城跡石垣復旧までのシャトルバス運行について
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第40回全国都市緑化仙台フェアの期間中、ゴールデンウイークの後は土日祝日限定でシャトルバスの運行をして頂きましたが、緑化フェアが終わった後はシャトルバスの運行も終了したと伺っております。
期間中は約37,000人の方々にご利用頂き、青葉山公園本丸広場や仙台城址を観て頂けたのではないかと感じ評価を致します。
仙臺緑彩館は会場コンセプトにもある藩政時代以来の歴史や文化を感じて頂くための施設でもあり、これは会場青葉山にある仙台城本丸跡にも足を運んで頂き、仙台の藩政時代以来の歴史や文化をより感じて頂く為に連携をしていく事が重要である中、今回のシャトルバスの運行にあたり、多くの観光客にご利用頂いた事で、本来の仙臺緑彩館の役割となっているのではないかと考えます。
本来であればこのような観点から、昨年の3月16日の地震の被害で、仙台城跡の石垣が崩れ大手門跡からの登城ルートが通行止めになっている復旧に対し3年間はかかる予定となっておりますが、本市としても今回の結果を踏まえ少しでも早く復旧すべく国にも働きかけをして頂きたいと考えておりましたが、先日から少しずつ復旧にむけ動き出したことは大変嬉しく思っております。
先程も述べたシャトルバスの運行により多くの観光客が青葉山公園に行って頂く事にも繋がりましたし、シャトルバスとるーぷる仙台を活用して頂く事により渋滞の緩和にもなったのではないかとも伺っております。
ぜひ第40回全国都市緑化仙台フェアが終了した今でも、復旧が完了するまでの期間中、例えば正月やゴールデンウイーク、お盆期間など、観光客が多くお越し頂く時期にはシャトルバスを継続して運行することで観光客にとっても本市にとっても素晴らしいものになるのではないかと考えますが、第40回全国都市緑化仙台フェアでシャトルバスを運行してみた結果の感想を含め、当局のご所見をお伺い致します。
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仙台市からの回答
- 文化観光局長:
仙台城跡へのシャトルバスの運行についてお答えいたします。
今年度、ゴールデンウィークウィーク期間中の毎日および全国都市緑化仙台フェア期間中の土日にフェアの会場近くから仙台城跡までのシャトルバスを運行し、およそ3万7000人の観光客の方にご利用いただきました。
利用者の方からはスムーズに仙台城跡へ移動ができ、観光を楽しめたといった声が寄せられるなど、周遊促進に加え、周辺の渋滞対策としても効果があったものと考えております。
こうした実績を踏まえ、お盆期間など他の観光シーズンを含めまして、次年度以降の効果的な運行実施について検討してまいりたいと存じます。
議会報告
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青葉山エリアの今後の整備と第40回全国都市緑化仙台フェアの感想
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当選させて頂いてから半年後から新型コロナウイルスが発生しましたが、先日のマスク着用や、5類に変わったことにより少しずつではありますが通常の生活に戻ってきているようにも感じるところではございます。
また、コロナ禍前の生活と比べるとDX化が進んだこと等様々な時代の変化が起きたと感じておりますが、いまだ新型コロナウイルスがなくなったわけではございませんし、物価高騰の影響などもまだまだ見受けるところでもございます。今定例会でも様々な対応についても議題としてあがっており、評価致しますが、今後もこのような状況が続くことも考えられますので、引き続き本市としても市民の皆様が安心して生活が送れるように状況に合わせた支援策等しっかりと対応して頂きますようよろしくお願い致します。
コロナ禍の対応が様々変わっていく中、今年4月26日から6月18日までの54日間開催された第40回全国都市緑化仙台フェアについてまずは伺って参ります。
私は令和4年第3回定例会にて、現在通行止めになっている市道仙台城跡線の全面復旧は困難だとしても、通行止めの一因となっている地震で被害を受けた中の門石垣のいち早い調査と復旧を行い、第40回全国都市緑化仙台フェア開催中の利用者数が多い時期だけでも、安全を確保した上でメイン会場と仙台城本丸跡を最短でつなぐ、臨時のシャトルバスの運行を検討すべきと求めたところ、期間中のゴールデンウイーク期間を含む4月30日から5月7日までの間大手門跡から、中の門まで臨時のシャトルバスを通して頂いた事は大変評価を致します。
この9日間でも約2万5千人のかたにご利用頂いたとの事ですので、緑化フェアとしても、観光としても良かったと感じております。私もシャトルバスに乗らせて頂き、第40回全国都市緑化仙台フェアのメイン会場である追廻地区と仙台城本丸跡を往復して見て参りました。
私が乗らせて頂いた時にも子どもから大人まで多くの観光客が利用して頂いておりました。また、青葉山公園本丸広場からメイン会場を見下ろす事により、上から見せるすばらしい第40回全国都市緑化仙台フェアのメイン会場としての魅力創出にもつながると考え当局のご所見をお伺い致しました。
私も青葉山からメイン会場を見下ろして見て参りましたが、政宗ビューと合わせ、大変素晴らしく感じたところでもありましたし、観光客の皆様からも喜びの声が聞こえ嬉しく思ったところです。
そこで第40回全国都市緑化仙台フェアを盛会に終えた今、本市としてどのように感じたのでしょうか、感想をお伺い致します。
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仙台市からの回答
- 市長:
全国都市緑化仙台フェアのを終えての所感についてでございます。
本フェアは、本市の緑豊かな自然環境や花や緑の恵みを生かしながら暮らす新たなライフスタイルを広く内外に発信することを目指して、多くの市民の皆さんや事業者の方々のご協力のもと開催をしたものでございます。
開催直後の5月には新型コロナウイルスが5類へと移行したこともありまして、県内外からも多くの来場者の方々をお迎えすることができて、フェア会場では花や緑の素晴らしさを十分に感じていただけたものと思います。
またシャトルバスにより多くの方に大花壇の眺望をお楽しみいただき、そしてフェアの魅力や回遊性向上にも大きな効果があったものと捉えております。
こうした取り組みが、来場者数115万人、そして経済波及効果は125億円という結果に繋がり、観光再生元年と位置づけた令和5年度の幕開けにふさわしいイベントにすることができたと認識しております。
この度のフェア開催を礎として、緑を支える市民の皆様との繋がり、これも生かしながら、次世代へと続く花と緑のまち作りをさらに推し進めてまいります。
次に、懸造作りへの所見、および青葉山エリアの今後の展望についてのお尋ねにお答えいたします。
私も宮城県護国神社の前宮司より懸造作りの図面を見せていただきました。仙台城跡の歴史を感じさせるとてもロマンある資料として、大変興味深く拝見をいたしました。
懸造作りは復元が難しい状況にございますけれども、現在、史跡仙台城跡整備基本計画に基づく取り組みを進めているところでございます。
より城郭らしい仙台城跡の景観の実現に向けた思いを新たにしたところでございます。伊達政宗の築城以来、様々な歴史が折り重なるこの青葉山エリアは、自然や文化、そして学術、観光といった資源にも恵まれ本市の魅力をさらに高める上で大きなポテンシャルを持つ場所でございます。
この青葉山エリアにおきまして凝縮された多彩な資源をさらに磨き上げていくとともに、現在進められている大手門の復元に向けた調査や音楽ホール・中心部震災メモリアル拠点、複合施設整備など重要なプロジェクトを着実に進めまして、世界に誇りうるエリアとして発信してまいりたいと存じます。
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政宗公騎馬像の広報について
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また、政宗公の騎馬像がお戻りになられたこともあり、メイン会場からも騎馬像が見えるようになり嬉しく思う所ではございますが、第40回全国都市緑化仙台フェアのメイン会場である追廻地区から見る政宗公の騎馬像はあまりにも小さく、そこにあるのが政宗公の騎馬像だと私たちは知っているので認識が出来るところではございますが、他県からお越し頂いた方々にはどれくらい気付いて頂けたのでしょうか。
仙台緑彩館のあるメイン会場から政宗公の騎馬像を見て頂いた方の反応はいかがだったのでしょうか。
また、メイン会場から政宗公の騎馬像を見ることが出来ることをどのように広報していたのでしょうか、伺います。
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仙台市からの回答
- 建設局長:
私からは、初めに全国都市緑化仙台フェアについてのご質問のうち、政宗騎馬像に関するご質問にお答えいたします。
仙台フェアでは、会場案内マップに騎馬像のイラストを用いて、仙台城跡に至る登城路を示した他、会場内をご案内する際には、騎馬像をご覧いただけるスポットの紹介なども行ったところでございます。
多くの皆様が、騎馬像を背景に記念撮影を楽しまれる様子が見られた他、追い回しから騎馬像が見えることを言われて初めて気づいた。仙台城の本丸跡にも登ってみたいといったお声も頂戴したところで、間近で騎馬像をご覧になるために、仙台城跡へ足を運ばれる方々も多くいらっしゃったものと考えております。