議会報告
-
-
ツキノワグマ被害防止対策パッケージについて
-
クマの被害防止対策について伺ってまいります。まず初めに、10月15日に全国でも初となった、市街地でのクマの緊急銃猟について伺って参ります。
今回全国初となったものではございますが、前日からのクマ対策に向けご尽力を頂いた、警察の皆様や猟友会から推薦頂いた方々で構成する仙台市鳥獣被害対策実施隊の皆様、そして、職員の皆様には市民の皆様の安全のためにご尽力頂いた事に改めて感謝申し上げます。
まず確認をいたしますが、全国初で行った緊急銃猟の詳細並びに、問題や課題があればお教えください。
現在、連日のように他の自治体においてもクマが市街地に出没しております。山や川のところだけではなくスーパーなどにも出没しており、事態は緊急を要しております。
国会におきましても、様々なクマ対策が講じられておりますが、本市としては、今般策定したクマ被害防止対策パッケージに基づき、今後どのように市民の安全を確保していくお考えなのか伺います。
国の中期計画においても警察のライフル銃を使っての射撃や、クマとうがくじゅうししゃ(捕獲従事者)の育成が挙げられておりますが、専門家の方のお話だと、クマを撃てるようになるには5年以上の経験が必要であるとのお話もございましたし、山に入る前には2連銃に必ず一発はクマ対策用の弾を込めておく事が重要であるとのお話も伺いました。
このような事を踏まえて本市でも改めて、仙台市鳥獣被害対策実施隊の皆様のご尽力が必要だと感じますが、実施隊の皆様との意見交換等を含めた連携が今後より必要不可欠になってくると考えますがご所見を伺います。
また、本市の現在のクマの出没状況を考えると、今後、実施隊の皆様の出動回数はさらに増えてくるのではと考える中、本市として、実施隊の皆様の報酬について、危険性を伴うことを考慮した適切な対価を検討していく必要があるのではないかと考えますが、ご所見を伺います。
あわせて、クマの出没状況に応じて、各区役所や総合支所等の職員の負担軽減を図るなどの対応も必要と考えますが、ご所見を伺います。
つぎに、クマの出没情報などについて伺います。
現在だけでも様々なところでクマが出没しておりますが、市民の安全を確保するためや、実施隊の皆様にいち早く出動をして頂くためには、市街地でクマを発見してからでは遅いのではないかとも考えます。
今までの情報をもとに、クマが山から下りてくる場所等含めて、山や川にAIカメラを設置して確認することなども含め、新たな技術を活用した出没情報の収集・提供や、人の生活圏への出没抑制などを図っていく事も必要ではないかと考えますが、ご所見を伺います。
また、クマが連日のように本市内でも発見されておりますが、そのクマ出没情報はどのように市民に発信しているのでしょうか。
仙台市公式LINEを使っての広報も理解するところではございますが、市民の利用者数は11月20日現在では、2万2千人であり、109万市民全体にその情報が届いているとはいえない状況です。
仙台市公式LINEは利用者が必要な情報だけを受信できるものでもございますので、本来は非常に使いやすいとも感じますが、現状は利用者がまだまだ少ないところでもございます。
今後のクマ情報をいち早く知って頂くために多くの市民の皆様にご利用頂きたいと考えますが、本市はどのように今後情報を市民にいち早くお伝えしていくお考えなのか伺い、私の第一問と致します。
-
-
仙台市からの回答
- 環境局長:
今回の緊急獣療は、住宅地近くの緑地にクマが留まり、人身被害防止のために緊急に対応が必要で、獣療以外の方法では的確迅速な捕獲等が困難であることや、通行制限による安全確保など法令上の条件が整ったことから、早朝に銃猟により捕獲をしたものでございます。
本市では、緊急獣療制度の開始前から関係者との実践的な訓練等を行っており、適切な対応ができたものと考えております。一方で、今回のような罠にかかっていないクマに対応するという厳しい条件のもと、確実に銃猟を担える人材の育成が課題になるものと認識をしております。
- 環境局長:
本市ではクマの出没が過去最多を上回る中、市民の安全安心な暮らしを守るため、通常時の対応に加え、啓発や監視体制を拡充するなど緊急的な対策を進めてまいりました。
一方、クマ出没による継続的な影響が懸念されることから、今般これまでの取り組みに加え、春先に向けた対応にかかる補正予算等をパッケージとして取りまとめたところでございます。
引き続き、庁内外の連携を密にしながら、策定したパッケージに基づく周知広報や出没抑制策、捕獲体制の強化といった対策を総合的に講じるなど、市民の安全安心な暮らしが確保できるよう取り組んでまいります。
- 環境局長:
本市の特別職の非常勤職員である鳥獣被害対策実施隊員は、平常時の見回りから緊急時の捕獲まで大変重要な役割を担っており、信頼関係の構築や役割に応じた待遇の改善が必要であるものと認識をしております。
これまで実施隊員とは、毎年実施をしている連絡調整会議など、機会を捉えて意見交換を行うとともに、緊急巡猟の合同訓練を実施するなど、連携強化を図ってきたところでございます。
今後とも実施隊員との意見交換を重ねつつ、人材育成といった課題への対応も含め、緊急時に迅速な連携が可能となる体制の構築や報酬の見直しなど、安心して活動に従事いただける環境づくりを進めてまいりたいと存じます。
- 環境局長:
各区役所や総合支所等の職員の業務負担の軽減についてでございます。
地域における安全安心の確保に向けては最前線でクマ対策に従事する区役所等職員が、安定的に緊急時の捕獲や相談に対応できる体制を整える必要があると認識をしております。
このため、出没情報の取りまとめなど事務作業の応援や休日対応を輪番とするなど、各区役所、総合支所の実情に応じた体制確保に努めているところでございます。
今後とも区役所等にクマ出没時の対応状況等を確認しながら、委託可能な業務の範囲や事務効率化なども含め、必要な体制が確保されるよう後押ししてまいりたいと存じます。
- 環境局長:
熊の出没対策にAIカメラ等の新たな技術を取り入れることは、情報提供の迅速化や捕獲等を担う方の負担軽減につながる効果が期待できるものと考えております。
現在、新技術を活用した様々な熊対策製品の開発が進められておりますことから、引き続き先進事例の情報収集を行い、本市の地域特性にあった形での活用について検討してまいります。
- 環境局長:
クマによる人身被害防止に向けては、市民の皆様にクマの生態や出没情報を把握していただき、身を守る行動を心がけていただくことが重要であると認識をしております。
本市では、市公式LINEで出没情報をプッシュ型で発信をしており、市のホームページでの通知の紹介や啓発チラシへの 二次元コードの掲載など、多くの方々に登録いただけるような工夫なども行ってまいりました。
引き続き、各種広報媒体はもとより、町内会の回覧板等も活用しながら、より多くの方々にクマ出没情報等の把握手法が伝わるよう工夫を重ねてまいりたいと存じます。