活動報告
側溝清掃について

議会報告

  • 音楽ホール・中心部震災メモリアル拠点複合施設整備、青葉山エリアのビジョンについて

    音楽ホール・中心部震災メモリアル拠点の複合施設整備に関して伺います。
    先月、複合施設の基本設計の中間案が示されました。中間案では、「たくさんの/ひとつの 響き」というコンセプトのもと、仙台市が目指す、文化芸術と災害文化が交じり合う施設の具体的な設計案となったとのことです。
    これまで、文化芸術と災害文化との複合施設であることの意義について、本市議会においても多くの議論があり、市長は「東日本大震災を乗り越える過程で培ってきた災害から立ち上がる力、そして人々に癒しと活力を与える音楽の力を融合させるという、本市だからこその施設である」と述べられました。市長は、この設計案をどのように受け止めているか伺います。

    私は、この複合施設の中間案を見た際に、今後、本市の新たなシンボルとなるものであると感じました。
    国内外から高い評価を得ている建築家の藤本壮介氏が手掛けるものであり、素晴らしい施設になると期待が高まるところですが、事業費については懸念の声も聞こえております。
    令和7年7月に着工した宮城県が進める新県民会館の整備費用が約500億円であり、仙台市においても基本構想時の見込みよりも増加となることは予想されたところですが、今回示された建築工事費は、548億円程度になるとのことであります。今後も建築費単価の高騰が見込まれるほか、この建築工事費に計上されていない費用もあるとのことです。
    建設費単価が今後どのような伸びとなるか正確に把握することは困難であるということは理解しますが、現時点において548億円以外にどのような整備費が見込まれているかお示しください。また、複合施設の整備を進めるにあたり、将来の財政運営において支障ないのか確認します。

    市長は、今年行われた市長選において、複合施設の整備を着実に進めていく意思を明確にされました。
    事業費を懸念する声があるのは当然でありますが、この施設は将来にわたり、それ以上の価値、効果を生み出すことが十分に期待されるものであると感じております。
    担当局の説明では、複合施設には少なくとも年間54万人の来場者が見込まれ、47億円の経済波及効果があるとのことですが、今年7月から11月に東京の森美術館で開催された藤本壮介氏の個展には、4か月間で23万人を超える来場者があったとのことであり、ご当局の見込みを超える人が国内外から訪れることは大いに期待出来ると感じたところでもございます。
    地下鉄東西線国際センター駅そばという利便性に加えて、青葉山や広瀬川も望める立地であり、対岸には屋内遊び場も整備され、大手門の復元についても検討が進み、ここを居城とした伊達政宗公の大河ドラマ誘致にも取り組んでいます。様々なビックプロジェクトが進む、この青葉山エリア一体で、各施設の機能や催しが連携し、このエリアの回遊性を高めることは、本市を訪れる方にとってさらに魅力あるものになると考えます。将来的には青葉山公園から見える景観なども含め、ナイトコンテンツの活用等が非常に重要であります。
    将来本市の魅力ある場所にしていく為にも、単独の施設として考えるのではなく、すべての施設の連携を含めて素晴らしいものにして頂きたいと考えますが、今後の青葉山エリアのビジョンをどのようにお考えか伺います。 

    また、国内外から人を呼び込む視点だけではなく、何より市民が誇りに思う施設としていくことも重要となります。
    例えば、現在小中学校の吹奏楽部でも、施設開放の問題もあり、土日、祝日に学校での練習が出来なくなっているところも多いと伺っておりますし、そのような問題解決にもつながるような、市内学校の吹奏楽部の合同練習の機会や、市民がプロの方と一緒になって演奏する機会を確保するなど、こどもたちを含め市民が日常的に活動できる機会を設けることで、市民が誇りと愛着を持てる施設とすべきであると考えるものです。
    厳しい財政状況の中でありますが、長年この施設を待ち望む市民の方も多くいるところであり、市長からもこの複合施設にかける強い思いをひしひしと感じております。
    本施設がもたらす効果、意義について、市長自らが市民に向けて積極的に発信していくべきであり、改めて本施設整備にかかる市長の決意を伺います。  

  • 仙台市からの回答

    市長:
    施設の基本設計においては市民の皆様方が長年待ち望んできた音楽ホールの実現はもとより、文化芸術と災害文化との融合という本市が目指す施設の姿や考えを設計者である藤本壮介氏と共に共有し進めてまいりました。
    今般お示しをいたしました中間案は、たくさんの一つの響きという設計コンセプトのもと、多くの人がこの施設に集い、多彩な活動ができる様々な場所がある。
    そして、施設中央の吹き抜け空間を介して、それらの活動が時には相互につながり、一体となった時間を過ごすことができる設計案となっておりまして、まさに本市が目指す複合施設にふさわしいものであると受け止めております。
    世界で活躍されている藤本壮介氏と思いを一つにして進めているこの施設ですが、東日本大震災からの復興の過程で大きな力を発揮した本市の文化芸術を更なる高みに押し上げるとともに、本市ならではの文化を創造し、発信をする新たなシンボルとして、将来のこの街、次の世代を生きる人々に大きな価値をもたらすものと確信をしております。

    財政局長:
    今般、改めてお示しをした音楽ホール震災メモリアル拠点複合施設の需要費につきましては、財政運営上相応の影響が及ぶものであり、引き続き建設工事費の精査や交付税措置のある有利な資材の活用、既存の基金の活用可能性の検討などを進めてまいります。
    また、施設整備を進める上では、本事業が目指す将来的な姿や経済波及効果などを丁寧に説明し、理解者や応援いただける方々の輪を広げながら進めることが肝要と考えてございます。
    そうした中で、各局連携のもと、企業版ふるさと納税やネーミングライツなどによる民間資金などの応援もいただきながら、持続的な施設運営を支えますとともに、将来にわたる財政運営の健全性を確保してまいりたいと存じます。

    文化観光局長:
    今般、基本設計の中間段階での概算額といたしまして、建物の工事費として五四八億円をお示したところでございましてこれに含まれていない外構工事費も合わせ、基本設計が完了する際に改めて精査しお示ししたいと考えております。
    来年度は実施設計や文化財調査などを予定しておりまして、 二年間でおよそ 三十億円程度の経費が見込まれております他、今後調査を進める土壌汚染対策費、施工管理費や備品購入費などにつきまして、今後精査してまいります。
    引き続き、コンストラクションマネジメントなど費用縮減の取組を進めるとともに、本市財政負担の軽減も図られるよう、財源の確保にも取り組んでまいります。

    文化観光局長:
    本市始まりの地であるこのエリアの価値をさらに高めるべく、令和 5 年 3月に仙台青葉山エリア文化観光交流ビジョンを策定し、本市の観光交流をリードしていく将来像を掲げたところでございます。
    その後、複合施設の整備や大手門復元のプロジェクトを進め、屋内遊び場整備や新たな観光戦略に基づく賑わいづくりも進めております。
    エリア全体の更なる魅力向上につなげるためには、これら相互の連携回遊性が重要でございます。2次交通の充実はもとより、青葉山からの優れた景観の活用やナイトコンテンツ作りなどにも取り組み、本市の文化観光の拠点として国内外から多くの方を引き付けるエリアを目指して取り組んでまいります。

    市長:
    この施設は、本市が未来に向けて更なる成長を遂げていくためになくてはならない施設であり、青葉山エリアの魅力をさらに高め、本市の新たなランドマークとなり、国内外から多くの人を引きつけ、経済、地域経済にも大きなインパクトを与えるものでございます。
    こうした意義を、今月の市民説明会はじめ様々な機会において発信をしながら、着実に整備を進めてまいりたいと存じます。