活動報告
側溝清掃について

議会報告

  • 今泉工場の建て替え事業について

    今泉工場の建て替え事業について伺います。
    今泉工場は今まで10年程度延命しておりましたが、建築物の老朽化程度や、他都市における焼却施設の更新状況を考慮し、再整備は令和13年度の稼働開始を目標とした基本構想が令和6年3月に策定されました。現在は基本計画の策定を進めているところと聞いております。この内容はこれから建替検討委員会などでの議論があり決定していくとなっております。
    現在はSDGsの取り組みも多く取り組まれていくようになりました。例えば相模原市では、一般ごみとして廃棄された電子機器などを焼却した砂の中から、令和3年度は1年間に金と銀をそれぞれ約15キロを取り出すことに成功したと発表がありました。
    金銀合計約31キロは時価1億円相当。相模原市には3,700万円相当の収入が入り、工場維持管理に当てるとされております。
    相模原市の南清掃工場では、一般ごみを高温の砂で焼却している。多くは灰やガスになるが、電卓やステレオなどの電子機器の貴金属は、炉の底部にたまり、そのたまった砂を分析、精錬して金と銀を回収したそうです。
    さらに令和4年度は金を約6キロ、銀を約10キロ回収し、総額で約1,600万円の収入との事ですし、令和5年度は金が約7キロ、銀が約12キロ、さらには銅や希少金属であるレアメタルのパラジウムも回収出来、総額約2,760万円の収入になるとの事です。
    これは神戸市にある企業の特許ではございますが、このような素晴らしい技術がある中、SDGsにも寄与し、さらには本市の財源にもなってくるものです。特許の問題等もあるかとは思いますが、今後の人口減少などにより、財源の確保が難しくなってくるだけではなく、大切な資源を再利用出来るものでもございます。
    また、沼津市では、令和2年6月から、燃やすごみを焼却し生じる焼却灰の中から落じん灰を回収し、そこに含まれる金属の抽出を行い、リサイクルをするもので、落じん灰には金属含有率が高い事が確認されたため、売却し、金属のリサイクルを推進すると共に、処分費用の削減に繋げますとの事で、落じん灰を収集するための施設改修を行ったとの事です。
    これらの事を行った結果、焼却灰の一部から抽出された金属のリサイクル化と焼却灰処分費用の削減に繋がったとの事です。
    相模原市と沼津市を例に挙げさせて頂きましたが、今後のSDGsの事も考え、今泉工場でも建て替えのこのタイミングだからこそ導入出来るのではないかとも感じますし、導入をすることで、焼却灰処分の費用の削減や、今後の財政確保にも大きな影響を与えるものであると私は考えます。是非本市の今泉工場再整備ではこのような事もしっかりと検討し、導入をすべきと考えますが、当局のご所見を伺います。 

  • 仙台市からの回答

    環境局長:
    私からは建て替え後の今泉工場の焼却灰等からの金属の回収についてのご質問にお答えいたします。 焼却処理施設におきましては熱を回収し、発電や熱供給に活用することに加え、焼却灰等から金属回収を行うことは、脱炭素資源循環の観点はもとより、財源の確保の点でも重要であると認識しております。
    今後焼却灰等を資源として活用することについて、先進都市の事例や最新技術の動向を踏まえ、具体の手法などを検討してまいりたいと存じます。