議会報告
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日本の祝日を正しい知識で学ぶことの重要性について
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現在国民の休日は多くございますが、中学生の皆様には正しい知識で認識をして頂きたいと考えております。
その中で、2月11日の建国記念日がございますが、これは日本書紀で初代天皇陛下の神武天皇が橿原の宮に即位された日を太陽暦に換算し建国の日と定めました。明治6年に紀元節として祝日となりましたが、戦後は一旦廃止されました。
その後多くの国民の声により、昭和41年にあらためて国民の祝日に加えられました。また、この日は明治22年に大日本帝国憲法が発布された日でもあります。このような国民の記念日となっている神武天皇という言葉が教科書に出てこないのは正しい知識として学んで頂けていないのではないかと私は危惧するとともに、大事な事であると私は考えます。
そもそも世界の国々では、その国の伝統や文化、歴史に由来した日を祝日として定めています。日本の祝日も古来の伝統や歴史を伝える大切な日。昭和23年に定められた「国民の祝日に関する法律」にも「美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを国民の祝日と名付けるとあります。
このような事を考えますと、先程の建国記念日の事がしっかりと記載されている教科書で学んで頂くことが教育となっていくのではないかと考えます。
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仙台市からの回答
- 市長:
国民の祝日を学ぶことについてでございます。
子どもたちが様々な機会を通じて国民の祝日の由来、内容などについて学ぶことは、より良い社会や豊かな生活を築いていく上でとても大切なことであると考えております。
学校教育においては国民の祝日について関心を持たせるよう、子どもたちの成長に合わせた学びが提供されているものと認識しておりまして、その学びの基礎となる教科書については社会の関心も非常に高いものであることから、教育委員会が今後十分に議論を尽くすことが重要であると考えております。
議会報告
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教科書採択について
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教科書採択について伺います。今年は中学校の教科書採択の年であります。私は令和2年第2回定例会で教科書採択に関して「公正性と透明性」が理解できる教科書採択について求めました。
今年はどのようにして教科書採択を行うのか伺います。
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仙台市からの回答
- 教育長:
今年度の中学校教科書の採択についてでございます。
今月開催しました教育委員会におきまして、宮城県から示された基本方針等を踏まえ、本市の採択方針を決定しており、今後専門的な調査を行う調査研究委員会や、有識者や保護者、校長等による教科書協議会の意見等も参考にしながら採択を行ってまいります。
現在、市民の皆様に向けて、市民図書館や市役所、ギャラリーホールなど市内八カ所で教科書の展示も行なっているところでございます。
教科書は児童生徒が学ぶ主たる教材であり、国の通知にある通り開かれた教科書採択と、その公正確保の徹底に努めることとしております。
教科書は主たる教材として、こうした学びの土台となるものであり、どのような教科書で学ぶことが適切であるのか、教育委員会の採択方針における観点に沿って、教育委員による充分な議論により、本市の児童生徒が使用するにふさわしい教科書を決定してまいりたいと存じます。
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ファインバブル水について
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ファインバブル水について伺います。経済産業省の発表によると、ファインバブル水を使う事で、様々なSDGsに貢献することが示されました。
経済産業省 九州経済産業局「ファインバブル活用事例」では、例えば、西日本高速道路株式会社は「世界一きれいなトイレを目指す」ため、トイレ洗浄にファインバブル水を使っております。これは水道水を使用した場合と比較し、清掃時間が40%低減。作業効率が上がります。
また、水道水より使用水量が99%削減することにより、水利用効率の改善、排出される汚水の削減。さらに、ファインバブル水は汚れを浮かせて洗浄効果を高める作用があるため、水道水と比較して、洗剤の使用料が66%削減出来るとの事です。
また、水路、配管設備に汚れが付きにくくなるため、大がかりな清掃の回数が減り、人員低減にも繋がります。さらには、ファインバブル水は嫌な臭いの発生抑制効果や、高洗浄効果があるそうです。
これはファインバブル水で手を洗って頂くと、微細な汚れが落ちやすくなり、臭いの原因となる菌も流し落とすそうです。もちろん通常の水をファインバブル水に変えるだけですので、普通に飲むことが出来る装置もありますし、本市のいい水を使えばより効果があるのではないかとも感じました。
このように様々なSDGsに貢献できるだけではなく、このファインバブル水設置にも既存受水槽水道管引込口径に合わせて設置出来るため、費用も安価に出来ると伺いました。
このような日本初の新たな技術を、例えば本市の庁舎などに導入していくことは、維持管理コストなどを考えたときにも、今後のSDGsに貢献していくためにも有効であると考えますが、当局のご所見を伺います。
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仙台市からの回答
- 財政局長:
庁舎の維持管理にかかるファインバブル水の導入についてお答えを申し上げます。
ファインバブルと呼ばれる微細な気泡を含む水につきましては、通常の水とは異なる性質に着目し、環境や食品、製造など幅広い分野で技術開発が進められているものと象徴してございます。
ファインバブルの汚れを落とす効果に着目し、施設の清掃作業に活用した事例につきましては承知してございますが、ファインバブルの性質や効果が科学的にまだ明らかになっていないものがあるなど、導入には課題もあるというふうに認識をしてございます。
今後の技術開発や他都市の動向などを注視しながら、新しい技術を用いた庁舎の維持管理について研究をしてまいります。
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避難所について
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避難所について伺います。先日化学物質過敏症の方とお話をさせて頂きました。その話の中で、化学物質過敏症の私たちは避難所に行けないとの話でした。
今までも多くの議員の方から化学物質過敏症の事について質問して頂き、周知などをして頂いていることには感謝するとのお話もございました。単純に化学物質過敏症の方は、臭いなども含めて反応をしてしまうため、大人数の方が集まる場所には行けないのかと思いましたが、どうやらそれだけではないようでした。
避難所に行っても臭いの問題はありますが、備蓄品である食料が食べられないものばかりで、行っても意味がないとのお話でした。正直その話を伺った時には、では化学物質過敏症の方用の非常食を備蓄しないといけないことかと感じ、これは大変なことであると感じました。
そもそも化学物質過敏症というものがどんなものであるかというと、化学物質過敏症は非接触性であり、いわゆる環境病であります。また、個人差が大きく、原因物質、症状、過敏度、重症度など、すべての人が違うため、医学的にも解明されない大きな理由となっております。
今まで、内山 巌雄京都大学名誉教授・東 賢一近畿大学准教授らが2012年1月に、インターネット調査会社に登録されている20歳以上の約98万人を対象に調査し、日本の「香害」で困っている人は1000万人程度と推定。「潜在患者」を含む化学物質過敏症の疑いが濃い人は 550万人と推定。
また、新潟県立看護大学の永吉 雅人准教授は2005年、2010年、2017年の3回、新潟県上越市内の小・中学生を対象にアンケートを実施。小・中学校72校中62校11,271人の保護者に配布・回収。有効回答数は7,224人。頭痛・筋肉痛、疲労感など診断基準とほぼ同じ内容。12.1%の小中学生から化学物質過敏症の兆候。年齢と共に増加傾向が見られた。との調査もございます。
ここでコロナ禍の状況を思い出してみると、避難所に行くことが怖い等の話があり、非難する際に、濃厚接触者や陽性の方は、皆様と別の場所で避難して頂くことになりました。
化学物質過敏症の方は予備軍も含めると日本人の人口の約1割程度だとの調査がある中、私はこの約1割の皆様が避難をしなくてはいけないときに、しっかりと避難所に来て頂くことが、市民の安全・安心につながるものだと考えます。コロナ禍の時のように、化学物質過敏症の方が避難した時には別の場所で避難して頂くことでこの問題を解決できないのかと感じました。
例えば、非難して頂く別室を教室に設定し、その教室をそのような皆様に避難して頂く場所として準備をしておく事も必要ではないかとも考えます。まだまだ研究の余地はあるかとも思いますが、このような市民の約1割の皆様の事も考えていくべきだと考えます。
このような問題を政令市である本市は率先して対応出来るようにしていくことが、市長が常に述べられている「誰も取り残さない仙台」になってくるのだと考えます。
先ほども述べた通り、化学物質過敏症は現在は医学的にも解明されていないものでもございますので、まずは、その当事者である方ともしっかりと意見交換を行い、どのような対応が出来るのかを調査・研究していくことが必要だと感じますが、当局のご所見を伺います。
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仙台市からの回答
- 危機管理局長:
化学物質過敏症の方の避難所における対応についてお答えをいたします。
化学物質過敏症は、微量の化学物質に反応して症状を引き起こすということで、本市におきましても、病気への理解を広めるための趣旨啓発のほか、学校においては可能な限り香りの強いものは置かないなどの基本的な対応も実施しているところでございます。
避難所におきましても化学物質過敏症の方が躊躇なく避難できる環境の整備が必要と認識してございますが、その病態や発症の仕組みについて未だ明らかになっていないことも多く、現時点で具体の対策等を定めることが難しい状況にございます。
私どもとしては、化学物質過敏症の方が安心して避難できるようにするため、どのような対策が有効であるかということにつきまして、国や関係機関の動向を注視いたしますとともに当事者団体の皆様のご意見もお伺わさせていただきながら、関係部局と連携の上、さらに調査研究を進めてまいりたいと存じます。
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今泉工場の建て替え事業について
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今泉工場の建て替え事業について伺います。
今泉工場は今まで10年程度延命しておりましたが、建築物の老朽化程度や、他都市における焼却施設の更新状況を考慮し、再整備は令和13年度の稼働開始を目標とした基本構想が令和6年3月に策定されました。現在は基本計画の策定を進めているところと聞いております。この内容はこれから建替検討委員会などでの議論があり決定していくとなっております。
現在はSDGsの取り組みも多く取り組まれていくようになりました。例えば相模原市では、一般ごみとして廃棄された電子機器などを焼却した砂の中から、令和3年度は1年間に金と銀をそれぞれ約15キロを取り出すことに成功したと発表がありました。
金銀合計約31キロは時価1億円相当。相模原市には3,700万円相当の収入が入り、工場維持管理に当てるとされております。
相模原市の南清掃工場では、一般ごみを高温の砂で焼却している。多くは灰やガスになるが、電卓やステレオなどの電子機器の貴金属は、炉の底部にたまり、そのたまった砂を分析、精錬して金と銀を回収したそうです。
さらに令和4年度は金を約6キロ、銀を約10キロ回収し、総額で約1,600万円の収入との事ですし、令和5年度は金が約7キロ、銀が約12キロ、さらには銅や希少金属であるレアメタルのパラジウムも回収出来、総額約2,760万円の収入になるとの事です。
これは神戸市にある企業の特許ではございますが、このような素晴らしい技術がある中、SDGsにも寄与し、さらには本市の財源にもなってくるものです。特許の問題等もあるかとは思いますが、今後の人口減少などにより、財源の確保が難しくなってくるだけではなく、大切な資源を再利用出来るものでもございます。
また、沼津市では、令和2年6月から、燃やすごみを焼却し生じる焼却灰の中から落じん灰を回収し、そこに含まれる金属の抽出を行い、リサイクルをするもので、落じん灰には金属含有率が高い事が確認されたため、売却し、金属のリサイクルを推進すると共に、処分費用の削減に繋げますとの事で、落じん灰を収集するための施設改修を行ったとの事です。
これらの事を行った結果、焼却灰の一部から抽出された金属のリサイクル化と焼却灰処分費用の削減に繋がったとの事です。
相模原市と沼津市を例に挙げさせて頂きましたが、今後のSDGsの事も考え、今泉工場でも建て替えのこのタイミングだからこそ導入出来るのではないかとも感じますし、導入をすることで、焼却灰処分の費用の削減や、今後の財政確保にも大きな影響を与えるものであると私は考えます。是非本市の今泉工場再整備ではこのような事もしっかりと検討し、導入をすべきと考えますが、当局のご所見を伺います。
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仙台市からの回答
- 環境局長:
私からは建て替え後の今泉工場の焼却灰等からの金属の回収についてのご質問にお答えいたします。
焼却処理施設におきましては熱を回収し、発電や熱供給に活用することに加え、焼却灰等から金属回収を行うことは、脱炭素資源循環の観点はもとより、財源の確保の点でも重要であると認識しております。
今後焼却灰等を資源として活用することについて、先進都市の事例や最新技術の動向を踏まえ、具体の手法などを検討してまいりたいと存じます。
議会報告
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南仙台駅西口改札設置に向けた取り組みについて
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南仙台駅西口改札設置に向けた取り組みについて伺って参ります。令和5年度に行って頂いた、南仙台駅利便性向上策検討調査の結果が先日4月30日に行われた中田地区まちづくり勉強会で報告がございました。
その内容は仙台市としても南仙台駅の利便性の向上は必要と感じて頂き、様々な調査であり大変評価をするところでもございます。
今後JR東日本との協議を行っていくとの事ですが、中田地区まちづくり勉強会での報告では、30名程の会員しかおりませんので、中田地区にお住まいの皆様へ広く知って頂くことにはなりませんし、地域の皆様の声を聞くとしても非常に少ないので、南仙台駅西口を利用される西中田・柳生地区の皆様に地域説明会を開催して欲しいとお願いをし、5月24日に地域説明会を開催したのを皮切りに、6月29日までの間に全9町内会で地域説明会を開催して頂くことは評価を致します。
まだ地域説明会すべてが終了したわけではございませんし、町内会での地域説明会にてまだまだ多くのご意見もあろうかと感じますが、西中田・柳生の皆様が30年以上も前から望んでいる事ですのでしっかりと前に進むようにお願い致しますが、当局としては地域の皆様の声を聞いてどのように感じ、JR東日本との協議に臨んでいこうかと感じているのかご所見をお伺い致します。
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仙台市からの回答
- 副市長:
R南仙台駅西口改札設置に関するご質問にお答えいたします。
南仙台駅西口からの利便性向上に向けましては、昨年度に実施いたしました調査により、自由通路を活用するなど実現可能と考えられる四つの案を取りまとめ、現在地域説明会を実施しているところでございます。
地域の皆様方からは西口に改札ができることにより、便利になる、あるいは早期実現を期待するなどのご意見をいただき、多くの方々が改善を望まれていると受け止めております。
JR東日本に対しましては、駅の利用者である地域の声をお伝えするとともに、実現に向けまして具体的な協議を行ってまいりたいと考えてございます。
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今後協議をして頂いた後のスケジュールについて
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現在本市ではJR福田町駅が移転建て替えとなる事業が進んでおりますが、完成は10年から15年先と伺っております。
仮に、南仙台駅西口改札設置に向かったとして、1年目はJR東日本で調査をして頂き、2年目は設計をして頂き、3年目から着工していき、完成までは最短でも5年ほどかかるとの事です。単純にJR福田町駅が完成してから着手して頂けるとすると、南仙台駅西口改札が完成するのは約20年後ということになります。
地域の皆様が今まで30年以上も前から望んでいたことですので、さらに約20年もお待たせするのはあまりにも時間が掛かりすぎてしまうのではないかと感じます。
先日の地域説明会でもこのような今後のスケジュール間の質問もあり、私たちが生きているうちに完成するのだろうかとの声も出ました。以前から南仙台駅の件については何度も質問させて頂いておりますが、高架化を望む声が多いのは、鉄道を挟んで踏切があるため西と東の交通の便が非常に悪く、また、緊急車両が通れなくなってしまうことなどがあり高架化を地域の皆様は望んでいるところです。
そのような事を含め、仮に高架化ではなく橋上化とした場合には、道路の問題の改善にはならないので、併せて都市計画道路である中田南線を同時に行って頂くように求めました。地域説明会でもこのような内容もでてはおりましたが、今回はあくまで南仙台駅利便性向上のための西口改札を簡易的にでもつけられないかとの内容でございます。
もちろん、JR東日本との協議の内容にもよるところではございますが、南仙台駅西口改札設置は私たちが生きているうちに出来そうもないなと言われることのないように、一日でも早く完成して頂きますよう求めますが、当局のご所見を伺います。
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仙台市からの回答
- 副市長:
今後のスケジュールにつきましてはJR東日本との協議をこれから行っていく段階でありますが、本市といたしましては速やかに協議を開始し、南仙台駅の利便性向上が早く図られるよう引き続き取り組んでまいりたいというふうに存じます。