議会報告
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青葉山公園本丸広場に行くまでの問題、維持管理
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緑化フェアでも多くの方に青葉山公園本丸広場に行って頂いておりますが、現在本市の所有している青葉山公園本丸広場に入るためには宮城県護国神社の入口を通らないと入れない状況になっております。
駐車場に関しても青葉山公園に行くのに宮城県護国神社の駐車場を利用する方もいらっしゃいます。現在宮城県護国神社では、もともとのるーぷるバスおり場からは鳥居をくぐり階段を上って宮城県護国神社に入りますが、青葉山公園に行く人も同じ場所から入る中、階段の老朽化が進んでいるところでもございますし、駐車場内の道路もかなり老朽化をしております。
現在その老朽化を直すために宮城県護国神社では様々対応をしているところではございますが、修復費用がかなり掛かってしまうため対応しきれていないところもあり、結果として修復しきれずに、破損したままとなっている場所もございました。
もちろん民間の場所であるため、本来はその所有者が直して頂く事になっているのは重々承知しているところではございますが、先程も申した通り、本市の所有する青葉山公園本丸広場にいくためには、この場所からしかいけない場所である以上、本市としても市民や観光客の安全・安心の確保の観点からも考えていかなくてはならない問題だと認識します。
また、本市ではナイトコンテンツとしての青葉山公園の活用などもしているところでもございますので、先程述べさせて頂いた新たな解決策のように、公園の出入口として何らかの形で位置づけをしていく必要があるのではないかと感じ、宮城県護国神社と一緒に入口付近の老朽化対策などを行っていく事が必要ではないかと考えます。私は宮城県護国神社と青葉山公園の境界は分かっておりますが、観光客は分からないと思います。観光客が青葉山公園や宮城県護国神社に訪れた時に破損している場所があることで、転んでけがをしたりする可能性や、観光地としての景観にも関わり、本市の観光地に対する悪いイメージを持たれてしまうのではないかと危惧します。
このような悪いイメージを持たれないようにすることが、市長が述べられている、仙台始まりの地として魅力あるものになってくるものだと考えますし、最近は政宗ビューとして観光地として力を入れて頂いている場所でもございますので、しっかりと協力していける体制を構築していくことが必要だと考えます。
例えば、表参道となっているメインの入り口は、るーぷるバスの停留所にもなっており、緑彩館からの登城ルートでもあります。このような事を踏まえ、本市の青葉山公園の入り口にもなっている場所を本市がお借りし、維持管理を行うなどの協力は出来ないのかと考えます。
このような対応が出来ることにより、仙台はじまりの地として、また、仙台の大きな観光地としてより良いものになるのではないかと考えますが、当局にご所見を伺います。
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仙台市からの回答
- 青葉区長:
青葉山公園の本丸広場入口についてお答えをいたします。
青葉山公園は、歴史、文化と豊かな自然環境を有する杜の都を代表する公園の一つであり、特に本丸広場は、仙台城跡のシンボルである政宗公騎馬像が置かれ、町並みを一望できる観光スポットとして重要な場所でございます。
こうしたことから、安全に園内を散策できるよう環境を整えることは大切なことと認識をしております。広場までの安全な通路の確保につきましては、宮城県護国神社所有地の取り扱いの課題がございますが、ご提案の借地による入口の確保など、護国神社と十分協議を行いながら検討を進めてまいりたいと存じます。
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仙台始まりの地としての懸造の復元に向けて
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令和4年3月16日の地震により破損が確認され、今年の3月31日に政宗公の騎馬像が修復を終えお戻りになられたことは大変嬉しく感じました。
修復費としては約5000万円かかり、そのうち輸送費が約300万円かかったと伺っておりますが、私も当時、仙台市内で修復することが出来ないのかと確認をさせて頂きましたが、当時は仙台市内にて修復できる方がいらっしゃらないとの事でありました。
仙台市内で修復出来るようになれば、今回掛かった輸送費の300万円が節約出来るだけではなく、地元の方に修復してもらえるようになると、修復してくださった方や、そのお子さんにも誇りに思ってもらえるようにもなるとも感じます。
そのような事も考えますと、是非この仙台市内で修復が出来るようにはならないのかと考えます。そこで地元の企業とこの話をさせて頂いたところ、そのような仕事があるのであれば技術を習得することも可能だとの話も頂きました。
大変ありがたいお話でございましたが、なにをどうすればいいのかも分からないところがございます。例えば、現在仙台市地域防災計画には災害時における応援協力に関する協定があり、ガスや上下水道、インフラ関係が主ではございますが、9月1日時点での協定の数は243となっております。
こんなにも多くの災害時における応援協力に関する協定があるなか、政宗公の騎馬像等の彫刻やモニュメント等の修復を依頼できる協定がないのが現状であります。今後必ず発災すると言われている宮城県沖地震や、様々な災害で破損した場合に備えこのような修復が地元仙台で出来るようにしていくためにも、地域の皆様のお力をお借りしていく事が必要ではないかと感じます。
本市には政宗公の騎馬像に限らず、ほかの公園にもモニュメント等はございます。今後このようなものが修繕等必要になった時には地元企業に優先的に発注していくべきだと考えますが、現在本市でこのような修繕が出来る企業がない事と、技術を学ぼうとしてくれる民間企業もある事を踏まえ、新たな解決策を検討していくべきではないかと私は考えます。
まずはそのような事を行うためにも彫刻等の現況調査を行うべきだと考えますが、当局のご所見をお伺い致します。
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仙台市からの回答
- 建設局長:
公園の彫刻などの現況調査に関するご質問にお答えいたします。
本市の公園には現在、彫像や記念碑などが約250基ございます。
令和4年3月の地震による騎馬像の被害を受け、改めて公園の彫像などの目視点検を行ったところであり、現在、彫像などの管理台帳の作成を進めているところでございます。
今後、専門業者による詳細点検を実施し、その結果を踏まえ、維持管理の方策について検討してまいりたいと考えております。私からは以上でございます。