活動報告
側溝清掃について

議会報告

  • 様々な方の休憩需要に応えた誰もが気軽に外出しやすい町に向けた取組

    最後に、現在の少子高齢化社会に対して伺ってまいります。
    本市でも少子高齢化問題の解決に様々取り組んでいただいております。私ごとではございますが、四年ほど前に左足膝に腫瘍ができ、手術で取り除きました。そのときは足を引きずりながら歩いておりました。そのときに感じたことが、歩くことに支障が出たときのつらさでした。横断歩道を渡るにも、中心部のような車線が多い道路だと、信号が青になった直後から渡り始めていても、渡り切るまでには赤になってしまったこともございました。そのときには車の方や歩行者の方々にも様々御配慮をいただき、今は回復をしたところでございます。
    その頃から、歩道にある大きな石などに腰をかけている方々の気持ちがよく分かりました。全員ではないとは思いますが、このように休まれている方は、決してちょっと日陰で涼もうとか道行く人々を見ていようとか、バスを待つために座っていようとかではないのだと思います。単純にもう歩くのがつらいので休んでいらっしゃるのではないでしょうか。
    本市では、中心部等は、既にこのような観点も含めバス停の多くに椅子を設置し、雨よけまでつけていただいているところも多くございます。しかし、中心部を離れますと、このように対応しているところが多いわけでもございません。そこで、バス停だけではなく、幅の広い歩道のところだけでも休憩ができるベンチを設置できれば、このような状況を改善することができるのではないかと考えます。
    本市がライバルとする福岡市では、既にこのようなバリアフリーの観点からベンチの設置を行っております。その名もおさるのベンチプロジェクトとなっており、その内容は、行政でベンチを設置する費用を全て賄うのではなく、いわゆる寄附をいただきベンチを設置しております。その寄附をいただいたベンチには、寄附をいただいた方の名前を表示させるなどをしております。おさるのベンチプロジェクトの事業実績を見ますと、令和二年度は、個人、企業、団体の皆様から八十二件、二百十二万円の寄附をいただいたとのことです。
    福岡市では、バス停付近、買物に行く道や坂道の途中、ウオーキングコースなどの道路沿いに設置し、現在、福岡市では、おさるのベンチプロジェクトを使って合計百六十二か所にベンチが設置されております。
    福岡市では、全ての人が安全で快適に利用できるバリアフリーのまちを実現するための施策の一つとして、高齢者や障害者、妊産婦や子供連れなどの休憩需要に応えるため、歩道上や市有地、民有地の道路沿いの場所へのベンチ等休憩施設の設置推進に取り組み、誰もが気軽に外出しやすいまち、ユニバーサル都市・福岡の実現に向けて市内にベンチを設置しております。
    先ほど申し上げたとおり、私も自身が体験をすることでこのような必要性を感じ、立候補させていただいた経緯もございます。まさに、その必要性を福岡市が行政だけで行うのが難しいところをカバーしたプロジェクトを行っております。
    本市でも、市長が常に述べられている、子育てするなら仙台、誰一人取り残さない仙台や、今後の高齢化社会に向けて、ライバルである福岡市よりさらにすばらしい官民連携の施策を今行っていくことが、将来的に、本市にお住まいの方々はもとより、仙台に住みたいと思っていただくことにもつながるのではないかと考えます。本市でこのような施策をしっかりと行うことは、杜の都としてすばらしい緑がある中でのベンチであれば、福岡市よりもすばらしいものになるのではないかと考えます。最後に市長の御所見を伺い、私の一般質問を終えます。
     

  • 仙台市からの回答

    市長:
    歩道などへのベンチの設置についてのお尋ねにお答えいたします。
    御紹介いただきました福岡市の取組でございますけれども、行政だけで進めるのではなくて、一般市民や企業などからの寄附をいただきながら、歩道で休憩できるベンチを設置するというものでございまして、こうしたプロジェクトは市民協働の取組として興味深い事例であると感じたところでございます。
    歩道などへのベンチの設置につきましては、高齢者、障害のある方、また子供連れの方などが気軽に出歩くことのできる環境をつくっていくためにも大切なものと認識をしております。
    本市といたしましても、地域から御要望などを受け設置している事例もございます。今後とも、市民の皆様が安心して歩ける環境づくりに向けまして、他都市の事例も参考としながら取り組んでまいりたいと存じます。