活動報告
側溝清掃について

決算・一般会計補正予算等審査特別委員会(第3分科会)

  • 内藤りょうすけ
    地域交通に関する平成30年度決算 第7款 土木費 第2項 都市計画費 第2目 地域交通運航維持対策 15,228千円と公共交通活性化推進 190,568千円について伺います。
    はじめに地域交通に関する目的と現状を教えて下さい。
  • 公共交通推進課長
    地域交通は路線バスや鉄道などの、公共交通の利便性が低い地域において、買い物や通院などの日常生活に必要不可欠な移動手段を確保するため、地域が主体となって運航するものでございます。現在坪沼地区で乗り合いタクシーが運航されているほか、燕沢地区で乗合タクシーの試験運航を実施しております。
  • 内藤りょうすけ
    「地域交通」とは公共交通のサービスレベルが低い地域などにおいて、通勤・通学・通院・買物など市民の日常生活に必要不可欠な目的のために運行するもので、平成22年11月に策定された「せんだい都市交通プラン」の目標年次が令和2年度となっておりますが、平成22年11月地域交通の支援団体は何団体あり、平成30年決算時には何団体あったのでしょうか。また地域交通の支援団体とはどのような団体を示すもか教えてください。
  • 公共交通推進課長
    平成22年11月には、坪沼地区と青山地区の2地区で支援を行っており、平成30年度には、燕沢地区と秋保地区を加えた4地区の地域検討組織に対して支援を行っております。支援団体の構成員は地域によって異なりますが、町内会の役員など地域の方々を中心とし、加えて地域包括支援センター、社会福祉協議会などの地域の関連団体等により運営されております。
  • 内藤りょうすけ
    では約9年間で2つの団体しか増えなかったとの事ですが、これは出来た団体としては多かったのか少なかったのか所見を伺います。
  • 公共交通推進課長
    地域交通の支援団体数につきましては、平成22年度から2つの増加にとどまっておりますが、坪沼地区や青山地区の取り組み状況や燕沢地区の皆様からのご相談を受けるなか、広く他地区へ地域交通を導入していくためには、新たな支援制度が必要と考え、他都市の事例を参考に検討を進め、平成30年度に「みんなで作ろう。地域交通スタート市エンジン」を創設したところです。引き続き、他の地区への展開に向けて、支援制度の広報や周知に努めて参りたいと存じます。
  • 内藤りょうすけ
    現在乗り合いタクシーとして坪沼地区と燕沢地区の2ヶ所と認識しておりますが、それぞれの地区での決算額の内訳を伺います。
  • 公共交通推進課長
    決算年度に掛かる地域交通運行維持対策の決算額約1522万円のうち、地区ごとの内訳でございますが、坪沼地区については乗合タクシーの運行補助金として250万円、燕沢地区については一ヶ月の乗合タクシー試験運行等の補助金が約100万円、1回目と2回目の試験運行に向けたアンケート調査や運行計画作成支援など、コンサルタントの派遣の業務委託として約570万円となっております。
  • 内藤りょうすけ
    先日9月14日に行われた「交通フェスタ」に私も伺わせて頂いた時に本年よりつぼぬま号とのりあい・つばめのブースが設けられたと聞きました。これは今年からのりあい・つばめの運営が行われるために乗り合いタクシーのPRのためブースを設けたものだと思います。そこで本年を含めた過去3年間の「交通フェスタ」についてそれぞれPR費用と動員数を教えて下さい。また、開催後に乗り合いタクシーについて問い合わせ等があったか教えて下さい。
  • 公共交通推進課長
    交通フェスタのPR費用ですが、ポスターやチラシの制作費として、平成29年は約82000円、30年は約126000円、令和元年は約158000円となっております。来場者数につきましては、平成29年は台風により中止致しておりますが、スタンプラリーの台紙を兼ねた会場案内のチラシを受け取られた方だけでも、平成30年は約2000人、令和元年は約2500人となっており、実際にはこれを上回る方々に来場いただいたものと思われます。乗合タクシーに関する問い合わせですが、これまでのところございません。
  • 内藤りょうすけ
    令和元年度は2500名の参加者がいた中で、乗り合いタクシーについての問い合わせがなかったとの事ですが参加者2500名の内乗り合いタクシーのブースにお越し頂いた人数やパンフレットを受け取ってくれた人数が分かれば教えて下さい。
  • 公共交通推進課長
    乗合タクシーのブースにおいでになられた方や、パンフレットを受け取られた方の詳細な人数を把握しておりませんが、ブースの場所を会場の中心に配置することで、来場された方の目にとまりやすいよう工夫したことや、実際に運行している乗合タクシーの車両を展示し、ご覧頂くことなどにより多くの方に関心を持っていただけたものと考えております。
  • 内藤りょうすけ
    9月14日当日はバスまつりと同日の開催もあり動員数については相乗効果があったと思います。私も当日伺いましたが、乗り合いタクシーのブースではその地域で作られた新鮮な野菜の販売やエコグッズの販売もあり、地域を支える活動をしており大変素晴らしいものだと感じました。特にミニSLでは多くの親子が楽しんでいたように見受けました。このように地域を支える活動や子供も楽しめるような取り組みに対して大変評価するところだと思います。しかし本市の考える地域の足の確保に向けた取り組みの基本的な考え方では、地域のことを最も理解している「地域のみなさま」が中心となって取り組んでいくことが重要とあります。もっと多くの方々にご来場頂く事で、様々な地域の皆様へのPRになると感じました。是非次回からはもっと親子でお越し頂けるような共同イベントを行う事が乗り合いタクシーのPRにもなると思いますが、ご所見を伺います。また、もっと多くの方にご来場頂くためには、今後どんなPRをする予定か合わせて伺います。
  • 公共交通推進課長
    交通フェスタは環境に優しい公共交通を中心とした持続可能な都市づくりに向け、鉄道やバスなどの公共交通や自転車の利用促進に向けたPR等を目的として実施しており、その中にブースを設け、地域交通の取り組みについても紹介しているものです。次年度につきましては、さらに親子で参加していただけるよう、小学生を対象とした新聞への開催案内や商業施設などへのポスターの掲示など、さらなる広報周知を検討して参りたいと存じます。
  • 内藤りょうすけ
    次につぼぬま号とのりあい・つばめの比較ですが、つぼぬま号は年間250万円の補助と伺っております。のりあい・つばめは試験運行ということもあり今後の補助はいまだ未定との事ですが、乗車料金はつぼぬま号は1回500円、のりあい・つばめは1回200円となっております。このような1回の乗車料金に差が出ている理由を伺います。
  • 公共交通推進課長
    乗合タクシーの運賃は運営主体である地域の協議会等で話し合いながら、タクシー事業者に支払う運行経費に対し、利用状況や利用目標、協賛金、補助金などの収入を考慮し、運行計画や収支計画を策定する中で決定しております。従いまして、運行距離や運行本数、運行日数、利用者数や協賛金の見込みなどにより、地域ごとに運賃が異なるものと考えております。
  • 内藤りょうすけ
    のりあい・つばめの200円はせんだい都市交通プランの基本方針の一つである「公共交通をさらに便利にします」の考えの中にある「利用しやすい運賃」を考えると妥当な料金とも思えますが、つぼぬま号の1回500円というのは同じような観点から考えると高いように感じます。ご所見を伺います。
  • 公共交通推進課長
    運賃は見込まれる利用者数や運行経費などをもとに、それぞれの地域ごとに設定していくこととなります。坪沼地区のほうが燕沢地区に比べ、一便あたりの運行距離が長く、便数も多いことから、運行経費が高くなっていることに加え、利用者数が少ないことなどから運賃が高くなっているものと考えております。
  • 内藤りょうすけ
    利用者数によって金額を算出しているとのお答えでしたが今後人口減少に伴い利用者が減った場合には料金が値上がりする可能性があるという認識でよろしいでしょうか。また、そのようになったとしたら走行距離にもよるとは思いますが、いわゆる通常のタクシーとあまり変わらない金額となったり、利用者の負担が大きくなりますます利用者が減っていくのではないかと感じます。現在「新・交通プラン」についての策定に向けた検討が始まっておりますが、このような事を踏まえ、今後は乗り合いバスの必要性はもとより、デマンド交通を広く使う必要があるのではないかと思います。最後に交通政策担当局長のご所見を伺い質問を終えます。
  • 公共交通推進課長
    人口減少に伴い利用者の減少が想定されますが、需要量に応じた適切なダイヤとすることや、デマンド交通の活用も含め、様々な工夫によりその地域の特性や実情に応じた運行や運賃としていくことが大切だであると認識しております。新交通プランにつきましては、今後10年間の本市の交通分野の基本方針となるものでありまして、少子高齢化の進展を見据え、持続可能な交通体系の構築をさらに推進していくことが重要と考えております。来年度末の新交通プラン策定を目指して有識者や交通事業者、関係機関で組織する「仙台市交通政策推進協議会」において議論を開始したところでございますが、今後協議会の議論や市民の皆様のご意見、議会の皆様のご意見なども踏まえながら、暮らしやすく活力ある町づくりに向けまして、交通政策のありようについて意見等進めて参りたいと存じます。