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仙台市として中田の5本の都市計画道路について今後について
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中田地区には昭和41年に決定した都市計画道路が5本ございます。一つ目は「南仙台駅・四郎丸線」二つ目は「中田北線」三つ目は「中田南線」四つ目は「中田線」五つ目は「中田東線」です。現在これらの五つの都市計画道路はどれも完成されておらず近年もほとんど着手されていない状態です。50年が経っても開通していない理由と今後の着手予定を伺いたく思います。私は今後の中田地区の発展にも途中になっているこの5本の都市計画道路を是非開通して頂きたいと思っておりますし、地域の皆様もそれを大変望んでいるものと思っております。この5本の都市計画道路が開通することで、中田のさらなる発展に期待出来るところでございます。また、近年太白区ではあすと長町の開発・富沢の開発が進んでいるところではございますが、この開発によりそれぞれで人口も増えておりますし利便性も高まっていると思います。このような観点から中田地区の開発についても同様の効果が得られると思います。仙台市の掲げている人口減少に向けての対策の一環にもなるものと考えますし、仙台市の南側の玄関として名取川より南も変えていく必要があると考えます。
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仙台市からの回答
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中田地区の今後の道路整備についてでございます。
ご指摘の中田地区の都市計画道路5路線については、優先的に整備をする区間となってございませんことから早期の事業着手は困難な状況でございます。引き続き、地域の安全安心に向け市道の改良などについてしっかりと取り組んで参りたいと存じます。また、県道仙台名取線につきましては、名取橋から南仙台駅付近が本市における主要渋滞箇所の一つでございまして、渋滞緩和の必要性については認識をしているところではございます。しかしながら沿道には建物が連単しているため、拡幅 整備などは困難な状況のございますことから、交通の分散化で対応すべく現在事業中の郡山折立線の大野だ航空などの整備を着実に進めると共に、平行する国道4号線仙台バイパスの渋滞緩和などにつきまして、引き続き、関係機関と連携を測りながら検討して参りたいと存じます。
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中田地区に対する今後の施設整備や河川敷の利用について
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現在の中田地区の人口は平成31年4月1日現在では24,697世帯で人口は57,585人となっております。これだけ多くの人達が生活している中田地区にも大きな地域コミュニティとなる施設を設備する必要があるのではないかと思います。中田には大きく4つの連合町内会がございます。地域コミュニティとしては活発に活動しているところだとも思いますが、ほとんどが昔から中田に住んでいらっしゃる方々によるコミュニティで近年お住まいになられた方々の参加が少ないのが現状です。これからの地域づくりとして、昔から中田に住んでいらっしゃる方々と近年お住まいになられた方々がよりコミュニケーションを図れるようになることで地域活性・地域の防犯等にも良い影響が出てくると思います。そのために子供達から大人までが活動できるようなコミュニティ施設整備が必要ではないでしょうか?現在名取川の河川敷でゲートボールを出来る場所がございます。これをさらに拡大し子供達から大人までが活用し、楽しく遊べる多目的公園に変えていく事でコミュニケーションを図れる場となるのではないでしょうか?さらには仙台圏以外からも来られるような大きな多目的公園が出来上がれば仙台市としても喜ばしいところだと思います。また、楽都仙台の音楽堂が現在議論されているところですが、音楽イベントなども出来るような多目的公園が中田に出来ることはコミュニティや観光の観点からも良いのではないでしょうか? 以上のことから名取川の河川敷の利用を拡大していくことで地域コミュニティの場を作ることが出来るのではないかと考えます。このような河川敷の利用が出来るようになるためにはどのようにすれば良いのでしょうか?また、どのような手続きが必要なのか?を質問致します。
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仙台市からの回答
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都市計画道路の整備に関してお答え申し上げます。
都市計画道路は人や車の安全で円滑な通行確保すると共に、良好な街並みを形成するなどの役割を持ち、将来の目指すべきまちづくりを実現するために計画的に配置をしていく道路でございます。
中田地区におけましては、これまで土地区画整理事業によるまちづくりといった、面的な整備に加えまして、町の基軸として重要な都市計画道路につきましても南仙台駅の駅前広場やそれに接続する道路、さらには国道4号に交差する道路の整備を進めて参りました。本誌における今後の都市計画道路の整備につきましては、都市の骨格となる幹線道路など事業効果の高い区間を優先して整備を進め、活力と交流を生み出す持続的なまちづくりへつなげて参りたいと考えております。
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「仙台名取線」の拡幅について
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旧4号線の問題についてです。現在旧4号線は国道から県道に代わり、「仙台名取線」として仙台市が管理している道路でございます。この「仙台名取線」は名取橋から南仙台駅までの区間が連日渋滞となっているところでございます。これはもちろん通勤・通学としての影響はあると思いますが、市立病院等長町方面に向かう方が増えた事も影響があるように思います。このような連日の渋滞では緊急時に緊急車両が通れなくなるという問題がございます。また中田では線路をまたいで東から西に抜ける道路は4か所ございます。そのうちの3か所が遮断時間の大変長い踏切であり、渋滞緩和のために利用できる道路ではございません。以上の事から市民の皆様の安心・安全を考えた場合には「仙台名取線」の拡幅を行うべきではないかと思います。
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仙台市からの回答
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河川敷の利用拡大についてのお尋ねでございます。
河川敷を公園として利用するためには、河川管理者と協議の上、河川法上の専用許可等が必要となりますが、ご指摘の名取川河川敷の利用範囲を大規模に拡大するためには、耕作地への対応や民有地の買収などが必要となって参ります。こうした状況を踏まえましてコミュニティ形成に資する名取川河川敷の公園整備につきましては、住民の皆さんのご意見を伺いつつ、用地の整理が伴わない部分において何ができるのかといったところにつきまして、国と協議をしながら検討して参りたいと考えてございます。
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仙台市として中田地区をどのような地域にしていきたいかについて
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中田の町と言われる所でも車がすれ違えない、歩行者もすれ違えない所が多い状態です。子供達の通学路になっている所も多く、都市整備が遅れているのではないかと思います。このような都市整備を仙台市としてはどのようにしていきたいとお考えでしょうか?地域性を大切にした都市整備を行うことで、地域の皆様は中田に住んで良かったと思って頂けると思いますし、子供や孫に誇れる町に変えていく事で地域離れを防ぎ地域活性化に繋がるものと思います。
以上の事から、一つ目に仙台市として中田の5本の都市計画道路について今後どのように考えているのか、二つ目に中田地区に対する今後の施設整備や河川敷の利用について、三つ目に「仙台名取線」の拡幅について、四つ目に仙台市として中田地区をどのような地域にしていきたいと考えているのかを質問致します。
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仙台市からの回答
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中田地区における町づくりにおける質問にお答えを申し上げます。
中田地区では近年、JR南仙台駅周辺や幹線道路を中心に宅地化や商業施設の集積が進んでおりますが、古くからの家並みが残る地域では道路の狭隘箇所などが見受けられまして、生活道路の整備を求めるご要望も多数頂戴をしているところでございます。こうした声を受けましてこれまでの間、主要な道路の歩道新設、あるいは拡幅等の改良工事を進めますと共に舗装の補修、道路標示の修繕などに取り組み、安全・安心のな道路環境の確保に努めてきたところでございます。また、中田地区では先程お尋ねをされました4つの連合町内会が連携をされまして、多くの住民の皆様の参加のもと、この地域が持つ、様々な資源を活かしながら活気ある住みよいまちを目指し、各間の取り組みを進めておられます。太白区と致しましては、お住まいの皆様が地元に深い愛着を感じ心安く暮らし続けることができますように引き続きそうした地域の主体的な活動に対する支援を行い、また皆さんと一緒に汗を流しながら、古くて新しい中田地区の魅力を一層高める町づくりに取り組んで参りたいとこのように考えています。
決算・一般会計補正予算等審査特別委員会(第3分科会)
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- 内藤りょうすけ
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地域交通に関する平成30年度決算 第7款 土木費 第2項 都市計画費 第2目 地域交通運航維持対策 15,228千円と公共交通活性化推進 190,568千円について伺います。
はじめに地域交通に関する目的と現状を教えて下さい。
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- 公共交通推進課長
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地域交通は路線バスや鉄道などの、公共交通の利便性が低い地域において、買い物や通院などの日常生活に必要不可欠な移動手段を確保するため、地域が主体となって運航するものでございます。現在坪沼地区で乗り合いタクシーが運航されているほか、燕沢地区で乗合タクシーの試験運航を実施しております。
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- 内藤りょうすけ
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「地域交通」とは公共交通のサービスレベルが低い地域などにおいて、通勤・通学・通院・買物など市民の日常生活に必要不可欠な目的のために運行するもので、平成22年11月に策定された「せんだい都市交通プラン」の目標年次が令和2年度となっておりますが、平成22年11月地域交通の支援団体は何団体あり、平成30年決算時には何団体あったのでしょうか。また地域交通の支援団体とはどのような団体を示すもか教えてください。
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- 公共交通推進課長
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平成22年11月には、坪沼地区と青山地区の2地区で支援を行っており、平成30年度には、燕沢地区と秋保地区を加えた4地区の地域検討組織に対して支援を行っております。支援団体の構成員は地域によって異なりますが、町内会の役員など地域の方々を中心とし、加えて地域包括支援センター、社会福祉協議会などの地域の関連団体等により運営されております。
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- 内藤りょうすけ
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では約9年間で2つの団体しか増えなかったとの事ですが、これは出来た団体としては多かったのか少なかったのか所見を伺います。
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- 公共交通推進課長
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地域交通の支援団体数につきましては、平成22年度から2つの増加にとどまっておりますが、坪沼地区や青山地区の取り組み状況や燕沢地区の皆様からのご相談を受けるなか、広く他地区へ地域交通を導入していくためには、新たな支援制度が必要と考え、他都市の事例を参考に検討を進め、平成30年度に「みんなで作ろう。地域交通スタート市エンジン」を創設したところです。引き続き、他の地区への展開に向けて、支援制度の広報や周知に努めて参りたいと存じます。
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- 内藤りょうすけ
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現在乗り合いタクシーとして坪沼地区と燕沢地区の2ヶ所と認識しておりますが、それぞれの地区での決算額の内訳を伺います。
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- 公共交通推進課長
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決算年度に掛かる地域交通運行維持対策の決算額約1522万円のうち、地区ごとの内訳でございますが、坪沼地区については乗合タクシーの運行補助金として250万円、燕沢地区については一ヶ月の乗合タクシー試験運行等の補助金が約100万円、1回目と2回目の試験運行に向けたアンケート調査や運行計画作成支援など、コンサルタントの派遣の業務委託として約570万円となっております。
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- 内藤りょうすけ
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先日9月14日に行われた「交通フェスタ」に私も伺わせて頂いた時に本年よりつぼぬま号とのりあい・つばめのブースが設けられたと聞きました。これは今年からのりあい・つばめの運営が行われるために乗り合いタクシーのPRのためブースを設けたものだと思います。そこで本年を含めた過去3年間の「交通フェスタ」についてそれぞれPR費用と動員数を教えて下さい。また、開催後に乗り合いタクシーについて問い合わせ等があったか教えて下さい。
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- 公共交通推進課長
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交通フェスタのPR費用ですが、ポスターやチラシの制作費として、平成29年は約82000円、30年は約126000円、令和元年は約158000円となっております。来場者数につきましては、平成29年は台風により中止致しておりますが、スタンプラリーの台紙を兼ねた会場案内のチラシを受け取られた方だけでも、平成30年は約2000人、令和元年は約2500人となっており、実際にはこれを上回る方々に来場いただいたものと思われます。乗合タクシーに関する問い合わせですが、これまでのところございません。
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- 内藤りょうすけ
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令和元年度は2500名の参加者がいた中で、乗り合いタクシーについての問い合わせがなかったとの事ですが参加者2500名の内乗り合いタクシーのブースにお越し頂いた人数やパンフレットを受け取ってくれた人数が分かれば教えて下さい。
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- 公共交通推進課長
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乗合タクシーのブースにおいでになられた方や、パンフレットを受け取られた方の詳細な人数を把握しておりませんが、ブースの場所を会場の中心に配置することで、来場された方の目にとまりやすいよう工夫したことや、実際に運行している乗合タクシーの車両を展示し、ご覧頂くことなどにより多くの方に関心を持っていただけたものと考えております。
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- 内藤りょうすけ
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9月14日当日はバスまつりと同日の開催もあり動員数については相乗効果があったと思います。私も当日伺いましたが、乗り合いタクシーのブースではその地域で作られた新鮮な野菜の販売やエコグッズの販売もあり、地域を支える活動をしており大変素晴らしいものだと感じました。特にミニSLでは多くの親子が楽しんでいたように見受けました。このように地域を支える活動や子供も楽しめるような取り組みに対して大変評価するところだと思います。しかし本市の考える地域の足の確保に向けた取り組みの基本的な考え方では、地域のことを最も理解している「地域のみなさま」が中心となって取り組んでいくことが重要とあります。もっと多くの方々にご来場頂く事で、様々な地域の皆様へのPRになると感じました。是非次回からはもっと親子でお越し頂けるような共同イベントを行う事が乗り合いタクシーのPRにもなると思いますが、ご所見を伺います。また、もっと多くの方にご来場頂くためには、今後どんなPRをする予定か合わせて伺います。
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- 公共交通推進課長
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交通フェスタは環境に優しい公共交通を中心とした持続可能な都市づくりに向け、鉄道やバスなどの公共交通や自転車の利用促進に向けたPR等を目的として実施しており、その中にブースを設け、地域交通の取り組みについても紹介しているものです。次年度につきましては、さらに親子で参加していただけるよう、小学生を対象とした新聞への開催案内や商業施設などへのポスターの掲示など、さらなる広報周知を検討して参りたいと存じます。
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- 内藤りょうすけ
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次につぼぬま号とのりあい・つばめの比較ですが、つぼぬま号は年間250万円の補助と伺っております。のりあい・つばめは試験運行ということもあり今後の補助はいまだ未定との事ですが、乗車料金はつぼぬま号は1回500円、のりあい・つばめは1回200円となっております。このような1回の乗車料金に差が出ている理由を伺います。
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- 公共交通推進課長
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乗合タクシーの運賃は運営主体である地域の協議会等で話し合いながら、タクシー事業者に支払う運行経費に対し、利用状況や利用目標、協賛金、補助金などの収入を考慮し、運行計画や収支計画を策定する中で決定しております。従いまして、運行距離や運行本数、運行日数、利用者数や協賛金の見込みなどにより、地域ごとに運賃が異なるものと考えております。
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- 内藤りょうすけ
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のりあい・つばめの200円はせんだい都市交通プランの基本方針の一つである「公共交通をさらに便利にします」の考えの中にある「利用しやすい運賃」を考えると妥当な料金とも思えますが、つぼぬま号の1回500円というのは同じような観点から考えると高いように感じます。ご所見を伺います。
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- 公共交通推進課長
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運賃は見込まれる利用者数や運行経費などをもとに、それぞれの地域ごとに設定していくこととなります。坪沼地区のほうが燕沢地区に比べ、一便あたりの運行距離が長く、便数も多いことから、運行経費が高くなっていることに加え、利用者数が少ないことなどから運賃が高くなっているものと考えております。
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- 内藤りょうすけ
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利用者数によって金額を算出しているとのお答えでしたが今後人口減少に伴い利用者が減った場合には料金が値上がりする可能性があるという認識でよろしいでしょうか。また、そのようになったとしたら走行距離にもよるとは思いますが、いわゆる通常のタクシーとあまり変わらない金額となったり、利用者の負担が大きくなりますます利用者が減っていくのではないかと感じます。現在「新・交通プラン」についての策定に向けた検討が始まっておりますが、このような事を踏まえ、今後は乗り合いバスの必要性はもとより、デマンド交通を広く使う必要があるのではないかと思います。最後に交通政策担当局長のご所見を伺い質問を終えます。
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- 公共交通推進課長
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人口減少に伴い利用者の減少が想定されますが、需要量に応じた適切なダイヤとすることや、デマンド交通の活用も含め、様々な工夫によりその地域の特性や実情に応じた運行や運賃としていくことが大切だであると認識しております。新交通プランにつきましては、今後10年間の本市の交通分野の基本方針となるものでありまして、少子高齢化の進展を見据え、持続可能な交通体系の構築をさらに推進していくことが重要と考えております。来年度末の新交通プラン策定を目指して有識者や交通事業者、関係機関で組織する「仙台市交通政策推進協議会」において議論を開始したところでございますが、今後協議会の議論や市民の皆様のご意見、議会の皆様のご意見なども踏まえながら、暮らしやすく活力ある町づくりに向けまして、交通政策のありようについて意見等進めて参りたいと存じます。